冗談じゃない！！ ５ ページ33
シンと静まり返る空気。
みんなの視線がノエルに突き刺さった。
＿何言ってんだよ・・・＿
『私は本気よ。』
＿本気だったら・・・俺はどうすればいいんだよ！！＿
『言ったでしょう？エースに連れて行ってもらえばいいじゃない。』
＿俺は、ずっとお前と一緒だったんだぞ！＿
『これからは、違う。さようなら。』
冷たく言い放った。
ノエルの美しい青い瞳に一瞬悲しみの色が横切った。
だがそれはすぐに怒りの色に変わっていった。
＿あぁ！！そうするよ！バーカ！！！＿
『馬鹿？あなたにだけは言われたくないわ。恩人を裏切っておいてよく言えるものだわ。』
Aは集団から離れて来た道を引き返し始めた。
『ノエル、お前のことなんて考えたくもない。』
怒りで拳を握り締めた。
遠ざかっていくAの姿。
ノエルはエースを見上げた。
「分かってるさ、俺に任せとけ！お前らは進んでろよ！」
エースは一人、Aを追った。
見失ったわけではないし、姿もずっと視界に入っていたからすぐに追いついた。
「待てよ！」
『消えろよ。私のことは放っておいて！！』
Aは振り返らずに怒鳴った。
「いいのかよ！何年も共にしてきた仲間だろ！！？」
『仲間にするのを目的でノエルを海に連れ出したんじゃない・・・』
今まで誰にも伝えなかった真意。
幼きノエルに出会って決めていたこと。
『ノエルが生きたいと思ったところで生きればいいし、彼がここに住みたいと思えばそこで別れるつもりだった。彼の意思に任せたの。だから彼が私と離れたいと思えば自由にしてやるの。』
ノエルを”仲間”という鎖で縛り付けたくなかった。
『ノエルは仲間じゃない。彼はあなたといることを望んだ。だから突き放したのよ！！私に未練を感じる前に！！！』
「それがお前の優しさだ。」
『なっ・・・』
「あいつのことを思っているからこそそうやって言えるんだ。だが、あいつは今もお前といることを望んでんだ。」
『それが彼の未練よ。私は戻らない。あなたともさようなら。』
Aはエースから逃げるように歩いていく。
だが、エースに腕を掴まれてしまった。
『離せ！！触るんじゃない！！！』
「お前を仲間にするのが俺の目的だ。」
『勝手なことを・・・』
「俺と一緒に来・・・」
パァンと高い音が響いた。
Aは眉間にしわを寄せ、エースを睨んでいた。
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霊気エーテル(プロフ) - 自分で書いてちょっと満足ｗｗｗ (2015年12月16日 22時) (
レス) id: 7371fe931b (このIDを非表示/違反報告)
霊気エーテル(プロフ) - どもどもです！！うれしいですねぇｗｗがんばりますよｗｗ (2015年12月14日 22時) (レス) id: 7371fe931b (このIDを非表示/違反報告)
もっちー。＆(''ω'')＆ - テストお疲れ様です!!更新頑張ってください!!楽しみにしています! (2015年12月14日 21時) (レス) id: dfbc9bced6 (このIDを非表示/違反報告)
霊気エーテル(プロフ) - お久ぶりです！テスト終わったので更新姉と交代でしていきます！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 7371fe931b (このIDを非表示/違反報告)
もっちー。＆(''ω'')＆ - お久しぶりです!!とても面白いです!!霊気エーテルさんの作品大好きです (2015年12月12日 18時) (レス) id: dfbc9bced6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霊気エーテル | 作成日時：2015年10月22日 1時
