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両親も知ってるはずだけど
私には付き合ってる男の人がいる。
だけど彼はお家柄が良いわけでも教養があるわけでも
ないからと両親は眉を顰めていたのだ。
電話でかくかくしかじかを興奮気味に彼に伝えると
「相手お前よりもっと金持ちなんだろ？貢がせて捨てちゃえば？」なんて気楽な答え。
関わるのも面倒だし、そもそも私彼女なのになと
彼氏の態度に悶々としていると、ついにやってきてしまった、あの人との1対1の
頑なに行かない！と拒否していたのにあれよあれよと勝手に身支度をされ、車に乗せられたかと思うと
遠くからもう既にイモっぽいオーラを放っていた彼の元へポイッと降ろされた。
「あっ、あ、阿部ですどうもっ」
「……」
「あの、きょ、今日は来てくださってどうもありがとう」
眼鏡の奥で挙動不審に目をきょろきょろさせながら
私に礼を言う阿部さん。
様子がおかしい上に、格好もだいぶおかしい。
今日は確かにこの間のようにかしこまったものはやめ、
という設定だったはずだけど、
それにしたって赤チェックのシャツをズボンインは絶対やっちゃだめだろう。
屋敷にいる誰も彼も貴方を止めてくれなかったの？と呆れつつほとほと疑問に思う。
初めから大ダメージを受けていた私は何やら視線を感じてハッとし
彼の方を見た途端に、はわわっ！とまたもわざとらしく逸らされる。
「何ですかっっ」
「あああっ、ごめんなさい…つい、」
「何ですかって聞いてるんです何ですか！」
「あ、お、お美しいなあって思って……あと、その、
…スカート、がこの間よりもとっても短いんだなあ〜って」
「足……も、綺麗ですね？すごく」と言われて面食らう。
意味を理解した途端にゾゾゾっと一気に鳥肌が立つ。
サアアと血の気が引いていく感覚に立ちすくんでいると
「デートって、緊張しちゃうなあ…ふふ、あ、手握っていいですか？」と
何故か急に調子に乗り出した眼鏡くんが私の手に勝手に触れて、そろ〜っと握ってきた。
「急に触るなんてっ は、離して！」
「えっど、どうしてです？だって僕らデートでしょう…？」
「あのねえ！私は今日ここに納得して来てるんじゃないの！親に無理矢理なの！この間だってそうなんだから！」
そう告げた後、さすがにしまった…と思ってハッとしたけど何故か彼はふふっと薄気味悪く笑っていた。
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ありす - 全部凄く面白かったです！ドロドロ感が最高です！！特に奇術師の愛の地獄がぶっ飛んでいて好きです！！いつも楽しく読ませていただいております！！続き読めたら読みたいです！！いつも楽しい作品をありがとうございます🙇♀️ (7月31日 1時) (
レス) @page50 id: b62757b173 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ゆきさん» ゆき様心躍るコメントを有難うございます😭♡そんな風に言って貰えれば嬉しいなと思って書いていたのです！私自身こんなお話が好みでどうもダークめにしがちなのですが、その部分を共感して頂けているようですごく有難いです。心から感謝です😭♡ (2021年11月30日 19時) (レス) id: 33b6f5a04f (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ユッピンさん» ユッピン様、お待ちしておりました（笑）とんでもない、ただのカタストロフィなんです😭(?) 3つも挙げて頂けて歓喜です！いつかユッピン様にドロドロが好きでと言って頂けてからこの路線で書いていくことに自分でもハマれました。本当にありがとうございます！♡ (2021年11月30日 19時) (レス) id: 33b6f5a04f (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みりぽんさん» みりぽん様っっ！今回も最後まで見てくださってありがとうございます😭♡ニコイチは現代ぽくない上にぶっ飛びレベルがちょっとアレだったので不安でしたが…。そう言って頂けて本当に良かったです😭ありがとうございます♡ (2021年11月30日 19時) (レス) id: 33b6f5a04f (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - なかさん» なか様いつもありがとうございます！そんなに褒めて頂けて、もう…もう…羽ばたいちゃいそうです😭♡こちらこそ、毎度感動するご感想を送ってくださり心から感謝です！今後もどうぞよろしくお願いします🙇♀️ (2021年11月30日 19時) (レス) id: 33b6f5a04f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年11月6日 6時
