おまけ。# 2 ページ33
「いのおせんぱい、ご飯まだですよね?」
「うん。」
「一緒に食べましょ?」
「え、まじ?あるの?」
「偶然ですね、今日はいっぱい作っちゃったんです。」
偶然なんて嘘だ。
もしいのおせんぱいが来なくったって、
“作りすぎた”とでも言い訳して、
家まで押しかけるつもりだった。
「ありがと、山田くん。」
俺の嘘を見抜いているのか、
いのおせんぱいは可笑しそうに笑う。
その表情も、名前を呼ぶ声も、
ずっとずっと俺の中では“いちばん”なのだ。
昔からずっと、いちばん憧れで、
いちばん大好きな人。
高校生の頃は、手の届かない人だと思っていた。
好きという言葉をキスで飲み込まれたあの日から、もうこれ以上近づくことは出来ないのだと思っていた。
それなのに今は、こんなにも近くにいる。
すぐそばで笑って、好きだと伝えて、体温を感じられる。
あの頃は、つらい日もあったし、苦しんだ夜もあったけど。
そのおかげで、今がどれだけ幸せか感じることができる。
いのおせんぱいは、俺にいっぱい謝ってくれたけど、ほんとはそんなの必要ないの。
過去も、今も、それから未来も、
全部まるっと大好きだから。
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ゆめまる。 - 早く更新して欲しい!! (2019年1月5日 22時) (レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
# や ま だ り さ(プロフ) - はじめまして!この作品とっても面白いです!これからも頑張ってください!あ、宣伝してもいいですか?「〜HSJのBL短編集〜」っていう作品を書いてるので是非見に来てください♪評価お願いします! (2018年11月26日 7時) (レス) id: b6b48a1626 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - あんこさん» お読みいただきありがとうございました!素敵なお話だなんて…嬉しすぎるお言葉です…。 (2018年11月24日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - あひる☆さん» いつも楽しく読ませていただいております〜!!続き、書いてみようかなぁなんて思っていたり…!もしお話公開したら是非見に来てくださいね♪ (2018年11月24日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして!とっても素敵なお話でした…お疲れ様でした!! (2018年11月24日 17時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りょんな | 作成日時:2018年11月11日 17時