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# 3 ページ3

「いのおせんぱい!お久しぶりです!」



さっきの儚さはどこへやら。
やっぱりこいつはこいつのままだった。



「わかったから。
さっきからそれ何回言うの。」



だってぇ嬉しかったんですもん、なんて、
拗ねたように頬を膨らますところは、
全く昔と変わってない。




先ほど三毛猫のごとく道端でしゃがみこんでいた彼を見つけた俺は、居ても立っても居られなくなり、無言で彼の手を引き家に連れ帰ってきた。




彼の名は、山田涼介。

高校時代の、後輩だった。



「とりあえずそこ座って?」



山田くんをなだめ、ソファに座らせる。


紅茶が入ったティーカップをふたつ持って、
俺もその隣に座った。



「で、何があったの。」



高校時代の面影が残る無邪気な笑顔を俺に向けている山田くんに、そう尋ねた。


あんなところで座り込んでいたんだから、
何か大変な理由があるんだろう。

そう思って、少し身構えたというのに。





「いのおせんぱいに、会いに来ました。」





山田くんは、呑気にこう答えたのだった。

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ゆめまる。 - 早く更新して欲しい!! (2019年1月5日 22時) (レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
# や ま だ り さ(プロフ) - はじめまして!この作品とっても面白いです!これからも頑張ってください!あ、宣伝してもいいですか?「〜HSJのBL短編集〜」っていう作品を書いてるので是非見に来てください♪評価お願いします! (2018年11月26日 7時) (レス) id: b6b48a1626 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - あんこさん» お読みいただきありがとうございました!素敵なお話だなんて…嬉しすぎるお言葉です…。 (2018年11月24日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - あひる☆さん» いつも楽しく読ませていただいております〜!!続き、書いてみようかなぁなんて思っていたり…!もしお話公開したら是非見に来てくださいね♪ (2018年11月24日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして!とっても素敵なお話でした…お疲れ様でした!! (2018年11月24日 17時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょんな | 作成日時:2018年11月11日 17時

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