# 12 ページ12
嬉しそうに口に運ぶ山田くんを見ていたら、
ほんとだ、氷が溶け始めている。
ようやくエアコンのおかげで部屋は冷えてきたとはいえ、まだまだこいつには暑いようだ。
溶けて崩れてしまっては大変だと思い、
慌てて俺も口に運ぶ。
すると、
「あー、はずれだぁ。」
そんな気の抜けた声が聞こえてきた。
もう食べたのか。俺もはやく食べなきゃなぁ。
「いのおせんぱいは、あたりでしたか？」
こてんと首をかしげる山田くんと、
アイスを口に咥えた俺。
視線がぶつかった。
その瞬間、山田くんがぐっと近づいてきて、
水色のそれに、反対側からぱくりと噛みついた。
唇が触れるか触れないかのキョリ。
アイスと山田くんの甘い匂いが混ざって、
頭がくらりとする。
「あ、いのおせんぱいのもはずれ。」
一度口を離して棒を確認し、ちっとも残念ではなさそうにそう言った山田くんは、もう一度俺のアイスを口に運ぶ。
べたべたになった唇と、
時々覗く真っ赤な舌に、
どうしようもなく誘われてしまって。
最後の一口を食べ終わったのを確認してから、
その唇に口付けた。
「山田くんの唇、甘いね。」
「いのおせんぱいも、ですよ。」
山田くんとの最初のキスは、本当に甘かった。
アイスのせいだとわかってはいたけれど。
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ゆめまる。 - 早く更新して欲しい!! (2019年1月5日 22時) (
レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
# や ま だ り さ(プロフ) - はじめまして！この作品とっても面白いです！これからも頑張ってください！あ、宣伝してもいいですか？「〜HSJのBL短編集〜」っていう作品を書いてるので是非見に来てください♪評価お願いします！ (2018年11月26日 7時) (レス) id: b6b48a1626 (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - あんこさん» お読みいただきありがとうございました！素敵なお話だなんて…嬉しすぎるお言葉です…。 (2018年11月24日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
りょんな - あひる☆さん» いつも楽しく読ませていただいております〜!!続き、書いてみようかなぁなんて思っていたり…！もしお話公開したら是非見に来てくださいね♪ (2018年11月24日 23時) (レス) id: a65994f48d (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして！とっても素敵なお話でした…お疲れ様でした！！ (2018年11月24日 17時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りょんな | 作成日時：2018年11月11日 17時
