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__紹介しよう。彼は安倍晴齋…
そう、あの時初めて彼と出会った
アオイと共に居た小さき頃のイツキ
__隠世は楽しいのか?
純粋無垢で、僕達妖怪を恐れず普通に接してくれて…
僕の話をいつも楽しそうに聞いてくれたんだ
__もーっとあそぼう!晴齋、A!!次は…隠れんぼ!
いつの日かヤヒコが仲間に加わって
僕達の間に流れる時間は賑やかになった
でも…
『僕…長くここにいられない』
晴「どうして?」
『帰らないと…僕消えるの。お家ごと、妖怪ごと皆消えるの。お父様がそう言ってた』
現世には長くいれないから、賑やかだった分、イツキやヤヒコとお別れするまでの時間があっという間だった
現世に来れるのは、アオイが僕を連れ出してくれる時だけ
だけれど、そんな機会殆ど無い
だって僕は
__時期天皇陛下は……
「!…ぃ……ッ」
『んー……?』
晴「寝惚けてんのか」
ゆらゆらと揺れる体に意識が集中し、見ていた映像がグニャリと歪んで消えていった
夢…見てたのか
目をこすって一周見渡すと隠れんぼが終わっているようで、禅子の痣も取れたようだった
晴「それにしても、ヤヒコが巨大化して起きなかったとは…」
『…え?』
ヤ「僕がAだけに術かけてたからだよ。こんな日に僕の力と反発したら危ないでしょ?」
『ふぅん…巨大化する自覚あった…へぇ』
ヤ「あ、あれ?怒ってる?」
別に怒ってはないけど…術をかけられていたという事がどうにも解せない
むにっとヤヒコのほっぺを引っ張れば、何とも可愛らしい反抗が返ってきた
それは夢で見ていた時と変わらなくて…
少しだけ昔に戻りたいと思えたんだ
__「晴齋はボクにいなくなって欲しいの?もうボクとは遊びたくなくなった?」
「なってない」
「よかった!じゃあもーっと遊ぼう!晴齋、A!次は…__。」
『隠れんぼ』
晴「あ?」
『今日"も"楽しかった』
風がサラリと僕らの間を通り抜けていった
すごく……すごく心地よい風が。
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氷夜猫(プロフ) - 凛歌さん» 返信が遅れて大変申し訳無い!;;暖かなコメ有難う御座います!まだ見ていて下さるのならばこれからも何卒宜しくお願いします! (2017年10月15日 10時) (レス) id: 733ee73110 (このIDを非表示/違反報告)
凛歌 - 友達から勧められて読んでみたんですが、とても面白かったです!更新頑張ってください!!(^^)y (2017年8月8日 16時) (レス) id: bd63f33454 (このIDを非表示/違反報告)
氷夜猫(プロフ) - 翔也さん» 暖かなコメントを有難う御座います!確かにあまり知られてないですよね…そのお気持ち分かります(´ー`*) (2017年5月20日 15時) (レス) id: 733ee73110 (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - モノノケ庵なのじゃぁぁぁぁ!!面白いです!更新頑張って下さい!僕の周りにモノノケ庵知ってる人少なくて悲しい. : * ~ * : . _ . ( 寂 ´ ・ ω ・ ` 、 ) シ ョ ホ ゙ ホ ゙ ホ ゙ ー ン (2017年5月12日 7時) (レス) id: 8a71459d56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷夜猫 x他1人 | 作成日時:2017年4月1日 8時