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『多かったね』
芦「まさかあれに一生追われ続けるのか！？」
僕とは対象的にズーンと落ち込みを見せるハナエ。
あれだけ言っても聞かないからだよ、お人好し
今までイツキでさえもこんな事なかったのに
何か考えるようにしてイツキは口を開く
晴「…何も方法がねえワケじゃねえけど」
芦「え？有るんですか！！方法が！！」
『親玉の所に出向けばいい』
芦「親玉？」
ハナエを連れ去ろうとしたのだから何処かに親玉がいて何か企んでいると推測できるだろうと伝えれば、イツキが余計な一言を添える
晴「エサにするため…とかな」
芦「人喰い妖怪とかマジでいるんですかッ。怖えーーっ！！」
妖怪なんだからそんなのもいるだろう…
それに一応…僕の種族も悪い方に分類される、と思う
そもそも初めての出会いが白モフって優しいんだよハナエ。
イツキが再び扉に向かう
芦「ちょ…！ちょっと待った！」
晴「何だよ昼メシならガマンしろ」
芦「違います！そうじゃなくて…今から親玉を見つけて祓うんですか？」
それにイツキは愚問だと言うようにあ゛？そうだけどとハナエを見た
それからハナエは祓わなくて良いと言ったり、怖がってみり、ついてくると言ったり…
晴「何がしたいんだお前は！！」
そうなりますよね
イツキがイライラしはじめたところで僕が止めに入る
『エサになるんでしょ』
晴「さっきまで震え上がってた奴が何言ってんだ。怖いんじゃねえの？」
芦「もち、超コワイです。」
晴「だったら」
芦「でも」
安倍さんだって怖くないわけないですよね。
そう言ったハナエから、僕は視線を外しイツキを見た
今までに見たことない表情
あぁ、これは…
物怪庵の主じゃなくて人間の"顔"だ
目を細めてじっと見つめる僕に気づかない二人は作戦会議を始めていた
僕は自由にしてていいみたいだから物怪庵とお話中
イツキには言ってないけど
僕は力が強すぎて物怪庵と"話す"事が出来るらしい
秘密な事で秘密のお話
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作者名：氷夜猫 | 作成日時：2017年3月23日 18時
