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耳に当てていた手をのけて目を開く

教室までの進みが遅いし、もう憑かれてしまったか。とやや呆れ気味にため息を吐く

横でゲームをしてるイツキが「おせぇな」と呟いた



『今から10秒以内に』

晴「あ?」



「「「「あ゛あ゛あ゛ぁぁあぁ!!!」」」」


『予言は当たるよ。イツキ』



クラスの女子二人が廊下を見る
それに釣られるようにして行くイツキに僕もついていく

すんごく嫌そうな顔。

「安倍さぁぁぁんっ!」と助けを求めるハナエを見てその表情はより一層深くなった

見てて飽きないなこの二人



晴「テメェ……その妖怪に何したんだ。10分前に忠告したよな…見えねぇフリしろって!!」

『僕もイツキに予言したよ、10分前に』

晴「的中させんな!」



面倒くせぇもんに憑かれやがって!!と言いながら教室のドアを閉めると物怪庵を呼び出した

それからハナエのネクタイを強引に引っ張っぱる



芦「んがっ!く…首取れる……」

晴「ガマンしろ!!Aも手伝え!」



疲れるのは嫌だし、そのまま引っ張るとハナエが危険だよね
少し、考えるようにしてハナエに近づいた


ハナエが無理なら

本体に直接"やれば"いいじゃないか





『じゃまだよ…きみたち。』




僕の声が風となって妖怪たちに吹き抜ける

一斉に退いたことを確認してイツキはハナエを物怪庵に引きずり込んだ。

僕も上履きを脱いで畳に足を踏み入れる。
扉を占める前に「ごめんね」と呟いてまた1つ息を吹きかけた



たまに加減ができなくて殺しかけるけど

今日は上手く出来たみたい




物怪庵では上機嫌の僕と不機嫌なイツキ
あと、落ち込むハナエがいた。




僕のコトはまだ秘密

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作者名:氷夜猫 | 作成日時:2017年3月23日 18時

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