【文スト】いろは歌の少女

人虎事件＿弐 ページ4

貴『…ご苦労様です……
　 国木田さん……。』

国「苦労は凡てお前の所為だこのじさつマニア！お前はどれだけ俺の計画を乱せば＿」


ご苦労様に反応した男__国木田は先ほど少年に助けられた男にスルーされているが未だに一人で話し続けている…


「そうだ君
良いことを思いついた彼は私の同僚なのだ、彼に奢ってもらおう」

国「聞けよ！」

貴『……君…名前は…？』


Aにまでスルーされる国木田
少年も気にはしているがとりあえず質問に答えようとしている


「中島……敦ですけど」

「ついて来たまえ敦君、何が食べたい？」

敦「はぁ……あの……
茶漬けが食べたいです」


茶漬け…餓死寸前の少年にしてはあまりにも安すぎる願いに男は大笑いする


「良いよ国木田君に30杯くらい奢らせよう」

貴『……自分も…何かお願いします。』

国「俺の金で勝手に太っ腹になるな＿＿太宰！」

敦「太宰？」


国木田の読んだ名前に反応する少年、中島は首を傾げるそれに気付いたAは軽く教える

貴『…彼の名前…』

太「太宰…太宰治だ」

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