依頼と再会_壱 ページ24
何となく危ない気と懐かしい感じがして他の探偵社員と別行動をとっている自分。
ビルの屋上を一つ一つ注意を払いながら飛び越えてゆく
未だよくわからないこの気配。
それは交番近くを通った時に強くなり悲劇は起こった。
ドォッ!と重く鳴り響いた爆発音、近くにいた通行人の悲鳴。
すぐさま近寄り話の聞ける者を探す。
しかし、燃え上がる炎の中入って行けるはずもなく遠くにいた人間しか生存者はいなさそうだ。
貴『…チッ……めんどくさい。』
仕事を増やしやがってとフツフツと湧きあがる感情を押し殺し、次に取る行動を考える。
丁度その時携帯が鳴った、相手は太宰…
つまり、動き出したという事か。
貴『一難去ってまた一難ね…』
携帯をポケットに押し込みさっきとは別の方へ全速力で走る。
爆発現場?
ふん、そんなもの警察がするでしょう。
第一探偵の仕事ではない。よし、放置。
◆
敦君達が行ったであろう場所に駆けつけると再びあの危険で懐かしい気配がした。
自分は"これ"をしってる
ビルの屋上から路地裏のような道があるであろう所を見下ろすと…
そこには
貴『あくた…がわ…?』
その姿を捉えてしまっては足が前へと進まない。
自分は危険な状態の敦君に手を差し伸べることができない。
何故?
自分はもう彼…芥川とはなんの関わりも持ってはいない
なのに…どうしてもどちらの味方にもつけないのだ
その時背中に温かい温度が広がる
太「さっ、二人止めないとね!」
貴『…わかって…ますよ』
いつの間に来たのか抱きついてきた太宰さん。その温もりは言葉だけを残し消えていった
ヒュゥと下へ降り立つ太宰さんの後を追い自分も飛び降りる。
危険な場所なのに。
危険な行為なのに。
彼の後なら何だってできる。
そんな気がした。
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氷夜猫(プロフ) - 桜ノ莟さん» 初めまして、つまらない作品でしたらすみません…;;頑張りますので作品共々よろしくお願いします! (2016年5月29日 12時) (レス) id: 733ee73110 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ莟(プロフ) - はじめまして!まだ回覧していませんが、私と同じ名前だったので気になっちゃいました!(笑)頑張ってください^^* (2016年5月28日 21時) (レス) id: efe29be1c1 (このIDを非表示/違反報告)
氷夜猫(プロフ) - ニャリルさん» どーも! (2015年8月25日 16時) (レス) id: 48665d6b6f (このIDを非表示/違反報告)
ニャリル - ちわーっす← 文豪(?)知らないけど来てみたw← (2014年12月30日 16時) (レス) id: 2fedc1766c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷夜猫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cat910
作成日時:2014年12月20日 13時