敦の入社試験＿伍 ページ17
Aの予測通りあの後国木田と太宰がじゃんけんをし始め三度目にして勝敗がついた
貴『あー…国木田さん負け…ですね。』
国「！おいA。なぜお前は参加しない？」
貴『自分なりのやり方でいいなら…』
国「……」
国木田はわなわなと震え怒りをこらえると舌打ちひとつ残し爆弾魔の少年に歩み寄る
すると〈来るなァ！吹き飛ばすよ！〉と大声が響く
貴『まずいですね…あれ…きっと社員調べてます』
太「私怨をもつだけはある。想定内ではあるんだけど…さて、どうしたものか」
ふと二人の視線がずっと黙って見ていた敦へと向かう
太宰はニヤァと口角をあげると敦に犯人の気を逸らして欲しいとはんば強引に行かせる
いや行ってもらわないと困るのだが｡｡｡
今のところは計画通りと言えるだろう
貴『谷崎さんがここまで演技が上手いとは…』
太「それを言うなら敦君だって駄目人間の演技うまいよ」
いや、演技ではなく本心だと思う
と思いながらも敦と爆弾魔こと谷崎のやり取りを見ていた
そして一瞬たじろいだ谷崎を見逃さず太宰は合図を送る
国「手帳の頁を使うからムダ撃ちは厭なんだがな……！『独歩吟客』」
貴『今回は手帳の頁を鉄線銃に変える…と』
国木田が谷崎の手から爆弾のリモコンを弾き飛ばすとそれを見計らい太宰が確保！と大きな声をあげる
ガシャン！と大きな音がした方を見ると頬を腫らし何とも痛々しい姿の谷崎が横たわっていた
国木田の武術は福沢直々に教わっているので達人ではなくてもかなり強力だろう
近寄りしゃがみこむと声をかけてみた
貴『大丈夫…ですか』
谷「…ぅ……」
嗚呼、だめだ。暫く腫れが引くまでは話さないようにしよう…
立ち上がって部屋を見渡すといよいよ最後の仕上げといく所だった
ナオミが男の手の人形を持ち気の抜けた敦を押し倒す
敦「ぶｯ！！……あ。」
「「あ」」
倒された反動でリモコンのスイッチを押してしまったらしい敦はそれに気付くやいなや大声で叫び散らした
敦「爆弾！爆弾！あと五秒！？」
バｯと周りを見渡し事の重大さを知った敦は爆風を抑えようと自分自身を爆弾に覆い被せた
太「なっ莫迦！」
貴『へぇ…』
＿＿＿しかし爆破のタイムリミットが終っても爆弾は爆発せず不発で終わった…
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氷夜猫(プロフ) - 桜ノ莟さん» 初めまして、つまらない作品でしたらすみません…;;頑張りますので作品共々よろしくお願いします！ (2016年5月29日 12時) (
レス) id: 733ee73110 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ莟(プロフ) - はじめまして！まだ回覧していませんが、私と同じ名前だったので気になっちゃいました！(笑)頑張ってください^^* (2016年5月28日 21時) (レス) id: efe29be1c1 (このIDを非表示/違反報告)
氷夜猫(プロフ) - ニャリルさん» どーも！ (2015年8月25日 16時) (レス) id: 48665d6b6f (このIDを非表示/違反報告)
ニャリル - ちわーっす← 文豪(?)知らないけど来てみたw← (2014年12月30日 16時) (レス) id: 2fedc1766c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷夜猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cat910
作成日時：2014年12月20日 13時
