番外編【芥川龍之介の誕生】 ページ16
2年前のあの時の夢を見た…
とてもとても懐かしくて
また再び同じ時を過ごせたらなんて思ってしまうそんな夢
嗚呼、貴方ともう一度だけ…Aさん
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コツコツと足音を鳴らし廊下を歩く…
今日もまた何時も通り返り血をあびて帰って来た
樋口もまた今日も僕に付きまとう
芥「……ゴホ…」
いつもと変わらない体…日常。
そして僕の部屋のドアの前で立っている一人の上司、Aさん…
…Aさん?
芥「何故貴方がここに…?」
貴『?何故か?…だって今日誕生日でしょう?』
そう言って驚きを隠せないでいる僕の手を取り何かを乗せる
貴『誕生日だとお聞きしたから…作ったの』
少し顔を火照らせ下を向きながら言う貴方に僕は不思議な胸の高鳴りを覚えた
貴方って人は…僕の気持ちを知らずに…その様な顔を
貴『良かったら食べ……!?』
芥「暫く…このままにして頂けないだろうか」
してはいけない事だとしても
してはいけない相手だとしても
抑えきれない欲に僕は我慢の限界だった。
ぎゅっと抱きしめた彼女の体は暖かくて、すぐに離れるつもりだったのに…
嗚呼、こんなにも僕は…貴方が___
貴『…龍〜報告書出さないといけません。後、返り血忘れてない?』
芥「あ…」
引き戻された現実世界
返り血も忘れて抱きしめてしまった…つまり
芥「汚らわしい血が…すまない」
貴『あー。まぁ良いよ仕事あるからどっちみち着替えないと、それじゃァまたね
あ!ハッピーバースデー龍之介♪』
ひらひらと手を振り闇へと消えるその背中に
僕は手の上に乗っている小さな箱を開けて呟いた…
芥「有り難うございます…また…」
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少し贅沢だっただろうか
再び祝ってもらおうなど…
…しかし何度願おうとも
もうこの先彼女に祝ってもらうことないのだ
彼女はこの仕事中に失踪したのだから
……太宰さんのように
もし叶うのならば再び貴方に…
『ハッピーバースデー龍之介♪』
+。:.番外編【芥川の誕生】END.:。+゚
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何か暗い方に行っちゃいましたすみません
後、受験3日後何ですけど特別許可を貰い今回のみ作成許可をいただきまして書きました
それでは更新をもうしばらくお待ちください;;
そして自分からも
芥川さんハピバ!!
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氷夜猫(プロフ) - 桜ノ莟さん» 初めまして、つまらない作品でしたらすみません…;;頑張りますので作品共々よろしくお願いします! (2016年5月29日 12時) (レス) id: 733ee73110 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ莟(プロフ) - はじめまして!まだ回覧していませんが、私と同じ名前だったので気になっちゃいました!(笑)頑張ってください^^* (2016年5月28日 21時) (レス) id: efe29be1c1 (このIDを非表示/違反報告)
氷夜猫(プロフ) - ニャリルさん» どーも! (2015年8月25日 16時) (レス) id: 48665d6b6f (このIDを非表示/違反報告)
ニャリル - ちわーっす← 文豪(?)知らないけど来てみたw← (2014年12月30日 16時) (レス) id: 2fedc1766c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷夜猫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/cat910
作成日時:2014年12月20日 13時