【】毒舌メイド愛され日記【】

＃・ ページ35

(kuzuha side)

「あれ、ずは。Aちゃん寝ちゃった？」

「飯食って眠くなるってガキかよww
わざわざありがとうな、ふわっち。」

「いーえー。俺もAちゃんにはもうちょっと太ってほしいぐらいだったからw」



目の前のソファーで無防備に寝顔をさらしているメイドは

あたかもこれが必然的な運命とでも言うかのように、一瞬にして俺の心を掴んだ

今思えば、あれが一目惚れてやつなのか

叶に連れられて初めて本社で会った時？それとも初配信で初めて声を聞いたときか？

でも、いつから好きだとかは関係なしに俺は今、コイツのことが好きなんだよな



「...取られたくねぇ」



「.........葛葉はさ」

「ｯ、...なに」


「Aちゃんに彼氏ができたらどうする？」

「無理やりでも奪う」

「にゃははww即答やん

まぁ、俺もやけど」

「ｯ？！、...は？お前、」

「分かってるかもしれんけど、Aちゃんのことそういう目で見とる奴
俺ら以外にもまだいると思う。例えば、明那とか怪しくない？かなかなも」



そんなの分かってる

コイツ男たらしだし、無駄に気が利くし


そんなとこに俺も惹かれた





「ふわっち」

「んー？」

「真剣勝負な」

「そりゃあもちろん」



ほんと...



「「おもしれー女」」


「おいハモんな！！www」

「にゃははwwずはなら言うと思った」





『ん〜、...くず、はぁ？みなぁと......スｳ、ｽｳ...』



「くっw...ふはｯwww寝言で名前呼ぶとか可愛いかよw」

「待って今『みなと』って言った？！初めてAちゃんに下の名前で呼ばれた！！」

「うるせえよ！wwA起きるだろ」





俺にしては頑張ってアピールしてんだから

はやく気づけよ


鈍感毒舌メイド

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