君がいるだけで 4-9 ページ9
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A「………」
龍友「Aちゃん？」
A「(ため息)…………」
龍友「Aちゃん？」
A「…？…どうかしましたか？」
龍友「ボールペン」
A「…ボールペン？」
龍友「ずーっと同じとこで止まってインク漏れてるよ」
A「！…今日のスケジュールが…」
龍友「時間ギリギリに来たと思ったら、ぼーっとしてなんか心ここにあらずって感じやな」
そう言いながら
自分のスケジュール表を渡す龍友
A「すみません…今すぐにコピーとって」
龍友「それより」
そう言ってAの手を優しく掴む龍友
A「？」
龍友「気分転換にご飯食べに行かん？」
A「…ご飯…ですか？」
龍友「そ、今度こそ2人っきりで」
A「………」
涼太「あのー堂々と目の前で口説くのやめてもらえます(笑)？」
龍友「涼太も行くか？飯」
涼太「せっかくですけど遠慮しておきます」
龍友「なんで？」
涼太「僕は共犯者になるつもりないんで」
龍友「そ？なら2人っきりということで」
涼太「グイグイいくわー」
A「数原さん」
龍友「ん？」
A「あの…2人だけっていうのは…ちょっと…」
龍友「なんで？俺と2人はアカンってこと？」
A「…いえ」
龍友「じゃあ、なに？」
A「………」
コン、コン
スタッフ「失礼します」
A「！」
龍友に掴まれていた手をスッと離すA
A「はい、」
ガチャ
スタッフ「準備が整いましたのでよろしくお願いします」
A「はい、じゃあ…片寄さんから行けますか？」
涼太「オッケーです」
A「私もスケジュールをコピー次第、スタジオに向かうので」
涼太「はい、了解です」
そう言って控え室を出て行く涼太
A「………」
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作者名：mimi | 作成日時：2021年3月2日 23時
