君がいるだけで 4-3 ページ3
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玲於「(笑)ないわー」
メンディー「やるならちゃんとやってくださいよ(笑)！」
直人「そこはね(笑)！」
健二郎「いや、言うのは簡単よ？」
剛典「(笑)………あ」
岩ちゃんがAの存在に気がつき
にこやかに手を振る
A「………」
軽く会釈するA
剛典「(微笑む)」
玲於「………」
一瞬、奥にいた玲於と目が合う
A「………」
すぐに視線をそらし
何事もなかったように通りすぎて行く玲於
A「…………」
由香「いつもあんな感じなんですか？」
A「えっ？」
由香「岩田さん」
A「がんさん…？」
由香「あんな風に気づいてくれて…しかも微笑まれて手まで振られたら誰だって好きになっちゃいますよ」
A「がんさんは基本的に穏やかで誰にでも優しい人だから」
由香「羨ましいです…私もああやって微笑まれたい…」
A「由香ちゃんは若くて可愛いからそのうちすぐに名前と顔覚えてもらえるよ」
由香「ホントですか！？」
A「(頷く)でも、意外」
由香「何がですか？」
A「由香ちゃんは亜嵐くん一筋だと思ってたから」
そう言いながらスケジュール用紙などまとめるA
由香「そりゃあ、もちろん亜嵐くんのことは好きです！でもそれとこれとは話が別なんです！」
A「そういうもんなの？」
由香「はい、そういうもんなんです」
A「(微笑む)そしたら今度ご飯セッティングしてあげようかなー」
由香「ホントですか！？」
A「これからの仕事の頑張り次第でね」
由香「頑張ります！一日でも早く仕事覚えます！」
A「(微笑む)期待してる」
由香「はい！」
A「それじゃ、今日も一日よろしくね」
由香「よろしくお願いします」
A「そしたらまた後で連絡いれるね」
そう言いながら荷物をまとめ、席を立つ
A「…………佐野さん…」
玲於「………」
A「あの…さっき」
玲於「ちょっとコイツ、借りていくから」
そう言ってAの手を掴む玲於
A「えっ…」
由香「はい…」
そのままAの手を引き
その場を離れる
A「えっ、ちょっと」
玲於「………」
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作者名：mimi | 作成日時：2021年3月2日 23時
