君がいるだけで 4-16 ページ16
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亜嵐「 Aちゃんは！？」
隼「Aちゃん？」
亜嵐「うん、来なかった？」
涼太「Aちゃんなら少し前に来ましたけど…亜嵐くんを探しに」
亜嵐「(ため息)マジかー」
その場に崩れ落ちる亜嵐
隼「なになになになに？」
裕太「もう会議始まるし来るんとちゃう？」
メンディー「なーにをそんなに慌ててるのよ、ちみは」
亜嵐「……メンディーくん」
メンディー「ん？」
亜嵐「………いや…なんでもない…」
メンディー「いやいやいや！話してみなさいよ！それ一番気になるやつだからね？」
亜嵐「ごめん、ごめん(笑)…てか……玲於は？」
メンディー「ん？そう言われれば…」
隼「いないっすねー」
龍友「玲於ならAちゃんが出て行った後、しばらくして追うように出て行ったで」
隼「え！全然知らんかった」
亜嵐「きたよ、とことんツイてないこのパターン…」
裕太「なんや、元気ないなと思ってたらそこはしっかりチェックしてるんやな」
涼太「ね」
龍友「やっぱ無意識に見てまうよね」
涼太「惚れた男の弱みってやつですね」
龍友「それ」
亜嵐「弱みかー…」
LINEがきていたことに気がつく
亜嵐「！…給湯室！」
そう言って急に立ち上がり、走り出す
隼「もう！びっくりすんな！」
メンディー「まぁ、まぁまぁ」
ガチャ
由香「！！！」
亜嵐「うわっ！！」
タイミング良く入ってきた由香とぶつかる
亜嵐「ビビったー…」
由香「…すいません…ノックもしないで…」
亜嵐「いや、大丈」
亜嵐の返答を待たず
顔を隠すように俯き、会議室に入って行く由香
亜嵐「ぶ…って…えっ？……立花さん？」
そう言って由香の手首を掴む
由香「…っ……」
亜嵐「え、泣いてる？どうしたの？何かあった？」
由香「………」
亜嵐「？」
由香「……っ…」
由香の頬に涙が伝う
亜嵐「……もしかして…Aちゃんと何かあった…？」
由香「……(ゆっくり頷く)」
亜嵐「それは……なんか……ごめん、」
由香「…っ………」
亜嵐の胸の中で涙を流す由香
亜嵐「えっ…あ、いや…ちょっ…それは」
隼「わぁーお…」
裕太「(笑)いや、アカンやろ！ここ事務所やで」
龍友「裕太くんそういうとこホント真面目よな！」
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作者名：mimi | 作成日時：2021年3月2日 23時
