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君がいるだけで 2-5 ページ5

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亜嵐「………」





A「…亜嵐くん、」






亜嵐「ごめん、ちょっと待って」





A「………」









人影がなさそうなスタジオに入る亜嵐






亜嵐「ここなら平気かな…」





そう言って念入りに周りを確認する





A「………亜嵐くん…手…」



亜嵐「あ…ごめんね、…痛かった?」





そう言ってそっと手を離す





A「(首を横に振る)」



亜嵐「…………」




A「………」



亜嵐「……Aちゃん」


A「?」


亜嵐「.……玲於の言ってたことなんだけど…」


A「………」


亜嵐「気にしてる…よね…?」


A「…(ゆっくり頷く)」


亜嵐「だよね…」


A「………自分が3年間経験してきたことは正しかったはずなのに…あんな風に言われて…正直自信なくした」


亜嵐「………」


A「佐野さんの言ってた通り…あんな人目がつく場所で片寄さんの優しさに甘えて相談なんてして…本当に自分が情けない…」


亜嵐「………」


A「………」


亜嵐「…Aちゃん」


A「?」


亜嵐「俺が今から言う言葉がどれだけAちゃんの力になれるかわからないけどさ…何一つ俺の中で偽りのない事だから信じて聞いてくれる?」


A「(ゆっくり頷く)」


亜嵐「……Aちゃんがこの3年間経験してきたことは全部正しかったと俺も思う」


A「………」


亜嵐「EXILEのスタッフとして頑張ってた姿を俺もメンディーくんも他のスタッフさんだって知ってる、その結果今は独り立ちして…ジェネのスタッフとして指導者として一緒に働いてる」


A「………」


亜嵐「それは紛れもない事実じゃない?」


A「…(ゆっくり頷く)」


亜嵐「…玲於にあんな風に言われて自信なくしたって言ってたけど…Aちゃんはもっと自分に自信を持って仕事しても良いと思うよ」


A「………」


亜嵐「これに関しては今すぐ変えられることじゃないから大変かもしれないけど…少し意識するだけで違うと思うんだよね」


A「………」


亜嵐「今のは…あまり納得いかなかった感じ?」


A「(首を横に振る)…」


亜嵐「なら良かった(微笑む)そしたら最後に」


A「…?」


亜嵐「涼太の優しさに甘えて情けないって言ったよね?」


A「…(頷く)」

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作者名:mimi | 作成日時:2021年2月4日 2時

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