君がいるだけで 2-20 ページ20
.
A「…おかしいよ…」
亜嵐「え?」
A「亜嵐くんどうしたの?」
龍友「………」
A「急に来たと思ったら、一方的に数原さんのこと疑って…」
亜嵐「だってさ」
A「私だって…普通に誰かと2人でご飯くらい食べに行く!」
亜嵐「心配だから来たんだよ」
A「心配?どうして?さっき数原さんが言ってくれた通り、心配されるようなことなんて何一つもなかった」
龍友「………」
隼「Aちゃん、もうやめましょ」
A「少し前までならこんなことに口出すようなことなかったのに、おかしいよ!」
亜嵐「そんなん好きだからに決まってるじゃん!」
龍友「………」
亜嵐「好きだから心配で…好きだから俺以外の男と2人で飯なんか行ってほしくない…それがおかしいって言うわけ?」
A「………」
隼「亜嵐くんも、お店に迷惑になるからもうやめましょ!」
龍友「今のはおかしいやろ」
隼「ちょっと、龍友くんも」
龍友「他の男と2人で飯なんか行ってほしくないって、どう考えても自分の物にしてから言うことやろ」
亜嵐「………」
龍友「まぁ…どっちにしろナンセンスやな、男の言う言葉じゃないと思うよ?俺はね」
亜嵐「………」
隼「もう今日は帰りましょ、ね?」
龍友「そやな」
亜嵐「………」
A「………」
龍友「Aちゃん」
A「…?」
龍友「送ってくよ」
亜嵐「いいよ、俺が送る」
龍友「車できてるし」
亜嵐「タクシーで送ってい」
A「数原さん、お願いしてもいいですか」
亜嵐「えっ…」
龍友「ええよ」
亜嵐「なんで?俺が送るよ!」
A「今日はいい…帰って」
亜嵐「………」
A「………」
隼「…じゃあ、解散ということで!」
龍友「おつかれ」
隼「Aちゃんまたね」
亜嵐「………」
龍友について部屋を出て行くA
亜嵐「………なんだよ、あれ」
隼「…いやぁ難しいねぇー…」
亜嵐「…(ため息)なんでだろ」
隼「ん?」
亜嵐「少し前まではちゃんと向き合えてたはずなのに」
隼「なんでかね」
亜嵐「誰よりもAちゃんのこと理解してたはずなのに…俺の知らないAちゃんが増えていくのがマジで悔しいわ…」
隼「まぁライバルが強敵すぎるっていうのもあると思うよ?」
亜嵐「(ため息)…俺マジで勝てる気しないわ…」
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mimi | 作成日時:2021年2月4日 2時