アイドルは猫である３

猫来沖縄お忍び旅 ページ12

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嵐にしやがれのスタジオに
次週予告のVTRが流れる。


O「ズルい翔君だけ沖縄…」←隙あらば釣り

A「俺もドラマ無ければな〜」

S「ニャッ(￣＾￣)」←うらやましいダロ


N(つうかお忍びって…猫だからさ)←核心

M(みなまで言うな。本人やる気だから)



５人の様々な思惑の中、いよいよ収録日。



猫来ファンの皆さまも、薄々は(洋服脱いだら普通の猫でしょ)とはお感じなのは先刻承知。

しかし彼がやる気まんまんな時は誰も止められないのも賢い皆さまならばお察しかと。

猫来の一匹お忍び旅、見守って下さいませ…


さて、タコ公園のタコから

クイクイッ。

スタッフを招く白い肉球。


「猫来さん、本当に一人で大丈夫です？ソーキそばのお店って車で行かないと…」

S「ミッミッ(｀･ω･´)」←まかせて！変装するから！


「変装って…あの、ジャニャーズさんからは肌の露出NGってきつく言われてますけど」

S「ニャ？ニャニャ…」←俺も業界長いから。ちゃんとあんの。ほらコレ。


猫来が専用リュックから出したのは赤い首輪。
迷彩Tの上から装着。


S「ニャ？(￣＾￣)」←これで飼い猫っぽいだろ？カンペキ！

「はぁ…じゃあレンタカー借りて来ますね」


タコから出ようとするスタッフの服を


S「ニャッ！o(･`з･´)ﾉ」


猫来がガシッと引っ張った。



猫来inレンタカーショップ。

スタッフが離れて見守る中、猫来が突然ある家族連れについて歩きだす。


「あれ？お母さん〜猫！」

「かわいい〜」

「あら。ダメよ。この子飼い猫…何かしら？メモが首輪に。ソーキそば屋？」

「そば屋の看板娘かぁ！迷子かな？」

「お父さん！猫ちゃん連れてってあげよ！」

「そうだな。猫ちゃん〜おいで〜」

S「ミー♪(≧▽≦)」


猫来まんまとレンタカーにあいのり。


バタン。


「猫ちゃんバイバイ！」

「もう勝手にお出かけダメだよ〜」


家族連れと別れて、猫来が裏口のスタッフの所に歩いてくる。


「猫来さん！も〜ドキドキしましたよ！」

「ちゃんと着きましたね！」

S「ミ〜！(｀Д´)」←あ〜子供マジうぜー気安く触るなよな〜

「ね、猫来さん…？」

S「ニャ？(｀･ω･´)」←あ、今のカットしといて。じゃ行くわ。


演技派の猫が裏口で肩を落として座り込む。


S「ミー…ミー…」

「あら。お腹すいたの？鰹節でいい？」

S「ニャ♪」←写真撮ってもいいですか？



…猫来の沖縄お忍び旅は順調に続く。




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