アイドルは猫である２

お台場の指 ページ10

「VS嵐クリフクライム、嵐チームからは猫来君、二宮君でーす！」

ワーッ！！

スタジオが拍手に包まれる中。



「さて猫来君は初・お台場の指と言う事で…え？猫来君どこですか？」


二宮の隣りにいるはずの猫来がいない。


A「すいません、カメラ止めてください！」

M「翔？どこ〜」

O「またマットの下？」←前科あり


あわててメンバー達が下を探していると



キャーッ！



お客様から歓声があがる。


トトト…


S「ミー♪ミー♪」


すでにお台場の指の上でハイテンションな赤いトナカイニット…

もこもこの赤い毛糸玉が、指の上を行ったり来たり。



M「翔ッ！！危ない！」


松本がセット裏から頂上にあがると、猫来のハーネスを掴み抱きしめたまま下へ飛び降りる

その様子はさながら姫を助ける騎士のようで

スタジオからため息が漏れる。

O「潤…かっこいい…」



N「ちょっと翔ちゃん！！」


二宮も猫来の元に駆け寄り、松本から猫来を奪うと自らの腕にしっかり抱き寄せる。

S「ニャ//」

O「カズ…情熱的//」



珍しく真剣に眉を吊り上げて、猫来を揺さぶる二宮の怒声がスタジオ中に響きわたる。



N「何してくれてんの！！今日は俺の回！」



A「は？」

N「俺が初めてアゴに成功する回なの！！翔ちゃんは今日はあんま目立たないで！」

S「ミ？」




猫来翔。

生まれながらのアイドル。

常に中央でスポットライトを浴び続けてきた真ん丸の赤い毛糸玉。

まだ１歳のオス猫ゆえ、他人をおいしくするすべを知らないのだ。



O「…じゃあこっから二回に分けて放送する？」

N「そういう問題じゃねーよッ」

伊藤アナ「大野君、それは無理です。テイク２、まいります」



S「ミ？ミ？」

M「翔？用意スタートって言ったら上にあがるんだよ？その前は勝手に行っちゃダメ。」

S「ニャ(｀･ω･´)」



さてさてテイク２。


再び順調に壁を登って、猫来がお台場の指へ。ぴょんと指の上に乗ると50ポイントボタンへ

トトト…

と思いきや、また指の上で逆戻り


N「ちょっと翔ちゃん早く降りて(泣)」

M「翔ッ！！ジャンプ！！こっちおいで」

S「ニャッ(￣＾￣)」


A(今年のMMDAコレだな…)

O(あ、悪い相葉ちゃん降臨…)





猫来翔。

ジャニャーズ事務所所属の

キュートなパイオニア。

兼今年のMMDA候補←相葉調べ


本日はお台場で嵐を巻き起こしました。



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