アイドルは猫である２

VSコンちゃん ページ13

某日お台場。

M「わりぃ。翔の予防接種、時間かかって」

A「まだ大丈夫だよ〜衣装合わせ中」

O「翔くん？どした？」



いつもなら、楽屋に入るなりゲージの入り口に顔を押し付けて早く出せアピールの猫来だが



S「(ﾟДﾟ)」



固まったままゲージの奥に。




M「…私服？」




N「衣装だわ！」

A「翔ちゃん、キツネのコンちゃんだよ？お友達だよ〜」

N「ちげーわ！翔ちゃん、俺。二宮だよ」


二宮が苦笑いで帽子？を取るが


S「ミ…？」


猫来はまだ身体を小さく丸めたまま、ゲージの奥から瞳だけを光らせる。




猫来翔。

まだか弱い１歳のオス猫。

わずかに残る野生の本能が

自らを守るべく彼を敏感にさせている。


ただ…他人はそれを超ビビりとも言う。




O「それ替えはないの？」

N「俺の今日の選択肢これだけですもん」

M「うーん…翔？ニノだよ？ほら、この間のヒツジと一緒。これお洋服なの。」

S「ミ…(;¬_¬)」



A「ピピピ…雅紀ドットコームッ！！」


N「うわ、イヤな予感しか…」

O「なに？なに思いついたの？」←絶対的信頼

A「あのさ、ニノだかキツネだかわかんないから翔ちゃんは不安なんでしょ？だからもっとキツネに寄せたら安心なんじゃない？」

N「なんでキツネ寄りなのよ」

A「だって私服で出るの？」

N「それも無理。サンダルだもん」←FNS前



M「ほら、コンて鳴けよ」←ドS降臨

O「早く。四つんばいでね♪」←隠れドS降臨

N「おーまーえーらーッ」


A「翔ちゃん、今日一緒のお友達だよ〜」

S「ミ？」


相葉がゲージの扉を開けて呼びかける。



N「…コン。」


S「ニャ？(｀･ω･´)」


猫来がジリジリと重い腰を上げて、コンちゃんの周りをぐるぐる。

クンクン。フニフニ。

クンクン…


S「ニャ？」

N「そう、俺。わかった？」

S「ミー♪」←謎は全て解けた



M「は〜やっとか。」

O「匂いでわかんのかな？どれ」

N「ちょっとオジサン顔近い！」



…



てな訳で迎えた本番。



N「来年は攻め衣装担当変えましょうよ」


MOA「「「ヤダよッ！！」」」


S「ニャ？」←アンタのせいだよ




猫来翔。

今日はコンちゃんと嵐を巻き起こしました。



．

選挙 × ZERO→←アラおめ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す