136 _self. ページ12
_ Your side.
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対象の恐れるものによって、ボガートは時に空間をも塗り替える
ブラック邸で寝食を共にするメンバー総出で、さながら幽霊屋敷みたいな部屋の掃除が始まっていた。
一同が朝食の席で役割分担を決めると、魔法を使ってもいいのかと子供たちは大喜びで階段を駆け上がっていった
俺はといえば、いつまで経っても答えの見つからない問題を頭の隅に追いやったまま、1人で客間の扉に背中を凭れていた。
昨夜の夕食が終わってから、ほとんど誰とも言葉を交わしていない
何度か返事はした気がするが、あまり記憶に残ってはいなかった
こういう時にいくら考えても無駄だということは、自分が一番よくわかっている。
頭ではなく体を動かして気を紛らわせるしかない
そうして、扉に預けていた体重を再び自身で支え直した後、金属製のひんやりしたドアノブに手をかけた
部屋の奥、正面中央に構える古い文机がガタガタと音を立てて揺れている。
今にも外れかかった錠前が申し訳程度に引っ掛かっていて、机は埃をまた散らしながら揺れ続けた
何か別の入れ物に閉じ込め直す必要があるだろう。
そしたらそれをスネイプにでも送りつけて、生徒たちの役に立てればいい
この埃っぽい部屋に居たら気分が悪くなる
さっさと済ませてしまおうと、ボガートがいるであろう机に向けて杖を構えた。
ゴトリと鈍い音を立てて、鉛色の錠前が床に着地するのが見える
どうやら奴は自力で抜け出したらしい
気づいた頃には、部屋を囲む壁一面が真紅に染まっていた
所々、酸化が始まって赤黒く変色しているのがなんとも生々しい
天井から滴ったトマトソースが、部屋の中央で佇む人型の何かを赤く濡らした
手には毛の生えたクワッフルか何かを持っているんだろう。
幸か不幸か、赤く塗りつぶされていたことでそれが何かまでは見えなかった
見えていないことにした
「.....誰を殺してきたんだろうな、お前は」
そのまま眠ってしまえそうなぐらい、思考回路が停止していた
考え過ぎて疲れてしまったのか、この光景が自分にとって衝撃的過ぎたのか、それすらもわからない。
どうやって退治するんだったか...
新しい箱も用意してないな...
いっそ息の根を止めてしまえばいいのではないか
杖を持っていた右手を下ろし、倒れるように足を前に踏み出した
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Alice(プロフ) - 一気に読みました！！ものすごく良いです！夢主が男主派の私にとっては素晴らしい作品です😍リーマス愛が深まりました🤭 (2023年3月26日 22時) (
レス) @page30 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(´TωT｀) 拙いながらも頑張ります(´；ω；｀) (2022年2月9日 19時) (レス) id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 一気に見ました！とっても好きな関係性です！続き待ってます！ (2022年2月5日 22時) (レス) @page30 id: e7e4edbec8 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - 宮さん» コメントありがとうございます(*´ `*)時間のあるときにちまちまと書き足していくと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです(´˘`＊)これからも2人を応援してやってくれると嬉しいです(*ᴗˬᴗ) (2021年12月22日 2時) (レス) @page29 id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - ほんとに大好きです、、世界観とか関係性とか全て好みです; ;これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年12月20日 23時) (レス) id: 10f71a5e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yamanarashi | 作成日時：2021年2月24日 19時
