酒言葉3 青×桃

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青side


俺が聞き返すとなぜか声が小さくなる望


え？なんで？っていう疑問はすぐにわかって


桃「あんまり有名やないねんけど、その神社に2人でお願い事しに行くと、その2人は永遠に結ばれるって言われてるらしくて…」


ほら声が小さくなった理由わかるやろ？


ただ、この理由を言うのが恥ずかしかってん


「その神社ってここから近いん？」

桃「え？」

「行きたいんやろ？行こうや」

桃「ええの…？」

「なんであかんねん笑 俺も、望と永遠に結ばれてたいから」


そう言えば、また赤くなる顔


でもめちゃくちゃ嬉しそうに笑ってくれて俺まで少し恥ずかしくなる


"うん！"と頷いた望がスマホで神社の場所を調べたら意外と近くて


桃「着いた！」


望に手を引かれながら来た神社


「あれ？」

桃「流星？どうかした？」


嬉しそうに俺の手を引いて歩く望ばかりに気を取られてたから


"着いた"と言われた時にやっと周りの景色が俺の視界に飛び込んでくる


すると、そこは見覚えのある場所で


「ここ、女たちに連れてこられたことあるかも」


まだ望と出会う前。俺が女遊びばかりしてた時。


rainboWのホテルに泊まるだけやなくて休日にデートみたいなことしてからホテルに行ってた日もあった


そんな日々の中で、この神社にも何回か連れて来られた気がする


今思い出せば"永遠に結ばれる神社なんやで！"って女たちが言ってたっけ？


興味なさすぎて適当に返事して聞き流してたな


そんなことを思い出していると、望の手がそっと俺の手から離れていって


やっと俺は自分が余計なことを言ってしまったことに気づく


「の、のぞむ？」

桃「やっぱりみんな、流星と結ばれたかったんや…」


切なそうに笑う望に胸が締め付けられる


こんな顔をさせたかった訳ちゃう


何を俺は余計なことを…

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