［声優］You are the most important3！［下野紘］

voice137 ページ39

梶「A。ここなんだけど。」

貴「ん？掛け合い？」

ＣＭの収録が始まる。何パターンも撮り、何個も撮る。
数時間が立ち、あっという間に休憩に入る。

貴 「もう少し感情的になった方がいい？」

梶 「俺は、冷めた感じ？１回やってみようぜ。」

次に撮る映像が流れていて、そこに梶くんと声を当てていく。

伊「Aちゃん！！」

貴「え？」

かな恵さんが、腕を広げてやってくる。

伊「暫く会わないうちに、堂々とするようになったね！感動した！」

貴「かな恵さんの指す昔の私は何年前ですか？」

かなり前から、堂々とできるようになっていたと思う。かなり前にも梶くんに褒められたもん。

伊「暫く見てないもんだからさ〜。
Aちゃん、今じゃすごい有名だもんね〜！」

貴「いやいや。そんなことないです！」

かな恵さんが褒めてくれる。嬉しいけど恥ずかしい･･･。

梶「またまたー！自分が一番わかってんだろ？人気なの。伊藤さん。知ってますか？
こいつの、台本の量がすごいの。」

下「俺、この前事務所言ったらめちゃくちゃ分厚い封筒に台本たくさん入ってるの見たよ？」

伊 「やっぱ、すごいんじゃん！」

皆、からかうように言ってくる。
でも･･･。みんなも私と量変わらないでしょ！
私より、梶くんの方が絶対多いし！

貴「ほら！梶くん！続きやるよ！」

梶「何怒ってんだよ！」

でも･･･。今すごい人気の人達とこうしてアフレコして、その人達にすごいって言ってもらってる。

これは、自分が成長してきてるのかな･･･？
ちゃんと、成長できてる？


もっともっと皆に追いつけるようにしないと･･･。

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