幼馴染【我妻善逸】

幼馴染:弐拾 ページ24

善逸side


『善逸君…？善逸君！起きて！手伝い終わったよー！』

「んんう。おはようAちゃん」

『すぐ帰れるように教室の窓の施錠確認は済ませておいたから、

善逸君の準備ができたらいつでも帰れるよ。』


Aちゃんはそういうと、鞄からペットボトルを取り出した


『甘露寺先生から貰ったんだけど、善逸君待っててくれたし、お礼にどうぞ。

ぬるいし、私の好みのオレンジジュースだし、他の人からの貰い物だけど、

嫌じゃなかったら受けとって？』


俺は喜んで受け取った


「嫌じゃない！嫌じゃない！寧ろありがとうだよ！」

『そっか。善逸君。待っててくれてありがとう。』


「ありがとう」って言った瞬間炸裂するAちゃんのキューティースマイル。

俺はその眩しさにひっそりと手を合わせて、「じゃあ帰ろう」と、学校を出た。

この子が、こーーーーーーんなに可愛いこの子が俺のこと好きなのかぁあ。

今までずっと好きだったから、嬉しすぎて泣きたいけど、逆に泣けないよぉおお。

Aちゃんの隣を並んで歩いてるだけで、ココロがフワフワしてて、自分でもわかるぐらい、

俺から喜びの音がする。まあ、そんなことはさておき、俺たち両想いでしょ？

このまま続いたら本当に結婚する流れじゃない！？

結婚したら、朝はパンで、ベットは二人一緒のやつで寝て、ご飯はAちゃんの好きなものを…、

Aちゃんの好きな食べ物ってなんだ？


「ねぇAちゃん！好きな食べ物って何」

『え？突然だなぁ。オムライスとか好きだよ』

「じゃあさ、嫌いな食べ物は？」

『極端に辛いのとか、キュウリ』

「将来は何の動物飼いたい？」

『フェレットとか可愛いから好き。でも、ハリネズミも好き』

「テレビは大きい方がいい？それとも普通ぐらい？」

『大きいの』

「コンロ？IH？」

『IH』

「子供は何人欲しい？」

『二人ぐらいほしい』

「家の壁の色と屋根の色は何色がいい？」

『壁は白で、屋根は紺色がいい』

「指輪は何カラットのダイヤがいい？」

『0.4くらい』

「ベッドは一人でシングル？それとも夫と二人でダブルで寝たい？」

『キングサイズで夫と二人で寝たい。そういうの憧れだけど、狭いのはヤダな。』

「えっとじゃあ…」

『これ何の質問？？』

「えっ！いやぁ、お、俺意外とAちゃんのこと知らないなぁって…！」

『ふーん』

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