幼馴染【我妻善逸】

幼馴染:拾捌 ページ22

善逸side


「えぇっ、ひまわり？」


一緒にお弁当を食べてると、Aちゃんが「放課後ひまわり植えるから」って

言い出した。ちょっとびっくりしたけど、

そういえば環境美化委員所属の友達が環境美化委員の活動でひまわり言ってたなぁ。

俺が「じゃあひまわり咲かせてね」って応援したら、Aちゃんは苦笑いした。


『あのね聞いて？甘露寺先生の頼みで環境美化の活動を手伝うこと自体はいいんだけど、

これ宇髄先生の嫌がらせだよ』


腹いせだよ、机にナメクジ乗せた腹いせ。ってAちゃんいうけど、

Aちゃんも、机にナメクジ乗せるって相当だよ…？


「嫌がらせか…。でもAちゃんもなんかすごいね」

『そう？まあそういうことで放課後一緒に帰れないけどいい？』

「駄目だよ！朝一緒に登校できなかったのに、帰りも別々とか！

クラス違って話す機会も減ったのに、尚登校も別って、ダメでしょ！！」


俺がそういうと、Aちゃんは少し納得のいかないような音になって、


『じゃあ待っててもらうことになるけど、帰るの遅くなるよ？？いいの？？』

「いいよ！Aちゃんなら三時間以上は待てるよ！」

『ふふ、そっか』


嬉しい音になった。

Aちゃんは基本優しい音をしている。炭治郎よりはその音が弱いものの、

優しい音以外に一番大きい音がある。俺といるときに必ずする音。好意の音。

幼馴染だから、俺に多少好意があってもおかしくないけど、Aちゃんはその音が一際大きい。

そのことに俺は嬉しいんだけど、俺の抱く好意とAちゃんの抱く好意は、

ちゃんと「恋愛」としてのもので合致してるんだろうか…？

俺が少し唸ると、Aちゃんは首を傾げた。あっ、可愛い、、、。


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宇髄side


「宇髄さんも、放課後一緒にひまわりを埋めましょう！」

「いやぁな、甘露寺、俺は今日すぐに帰るから。録画してた映画見るんだよ」

「けど、雪歩さんが宇髄さんは植物を育てるのが上手いって言ってました！」


嘘だろA。アイツ人の机にウ○コ置いた上に、環境美化の仕事もなすりつけやがって。

ツーコンボじゃねえか！！！でも、俺はそれを断る術があるからな…！


「甘露寺、俺別に植物育てるのうまくないからな。逆に枯らすからな」


どうだ。


「あ、なら買ってきた土を花壇に入れて欲しいです！

ホームセンターでいい土買ってきましたから！力仕事なら男の人に任せたほうがいいですよね！」

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