幼馴染:参 ページ3
善逸side
「Aおはよう」
『炭治郎!おはよう!』
この違い。なんだ、この違いはッ!?
なんで幼馴染の俺が「善逸君(はぁーとっ)」って呼ばれてる(善逸の思い込みです)のに対して、
「炭治郎(はぁーとっ+ニコッ)」なんだよっ!?(善逸の思い込みです。)
「Aちゃん。俺も呼び捨てがいいんだけど?」
俺がそう言ってみると、見事な笑顔でこう言った
『善逸君、宿題終わらせてから話聞いたげる』
「辛辣ッッ!?おい、炭治郎!立場交代しろよォ、羨ましいわこの野郎ゥ!」
わしっと炭治郎の肩を掴んで揺さぶると、炭治郎は「然程変わらないとは思うが…」と、苦笑い。
この野郎っ!!こうなったら宿題すぐに写してやるっ!!
「そういえば、Aはこの前も告白されていたな。」
ピタっ
『あーーーーー、まあタイプじゃなかったし、私好きな人いるから振ったよ』
「誰っ!?好きな人!!」
俺は咄嗟に聞いた。でも、Aちゃんはこたえなかった。
ちょっと照れて顔を赤くして、「秘密」って人差し指を唇に軽く当てて微笑んだ。
「が、眼福っ」
俺は気絶した。
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Aside
『なんで気絶したの、善逸君。ほんと世話がやけるよ』
私が足、炭治郎が頭を持って、保健室まで運ぶ途中、炭治郎に善逸君とおんなじことを聞かれた。
「ところで、その好きな人って?」
やっぱりそういうの気になっちゃうのか、男子は。私は炭治郎に答えた。
『善逸君だよ。臆病でヘタレで弱っちくても、優しいのはずっと昔から変わんないんだよ。
だから、ずっと好きなんだよね』
「善逸がそれを聞いたら、絶対に求婚しそうだなぁ…」
炭治郎は苦笑いする。
『善逸君、女の子好きだもんねぇ。振られっぱなしだけど』
私もそんな風に苦笑いすると、善逸君は鼻ちょうちんを膨らませ、寝言を言いはじめる。
「保健室連れて行ってくれてありがとう…っふが…。」
『なんで寝てる時はしっかりしてるんだか。帰りにコンビニでみたらし団子買ってね善逸君。』
「寝てる間に約束を取り付けるって、Aはずるいなぁ」
そんな会話をしていると保健室につき、ベッドに善逸君を寝かした、
すると、善逸君の鼻ちょうちんがパーンと割れて、善逸君が勢いよく飛び起きた。
「何があったの?」
『気絶した。コンビニでみたらし団子買うって約束よろしくね?』
「俺そんな約束した?ちょ、え?財布がピンチなんだけど…」
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悪者(プロフ) - AYAさん» 面白いと言ってくれてとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2021年10月6日 21時) (レス) @page20 id: 05aa59d50b (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 面白いです! 特にナメクジwww (2021年10月6日 18時) (レス) @page20 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - もいもいさん» コメントありがとうございます!無一郎君も義勇さんもカッコいいですよね! (2019年8月16日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
もいもい - まって…無一郎くん&義勇さんもあり!! (2019年8月12日 17時) (レス) id: 478cb71876 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!続編の方にもコメントありがとうございました! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年5月1日 22時