幼馴染:弐 ページ2
善逸side
『善逸君って「死ぬ!」とか言うくせに、安全対策とかしないよね』
「それって横断歩道渡る前に、右向いて左向いて右向いて手を挙げて渡れってこと?」
『まぁ、そういうことだよね』
「小学生みたいでやだけどっ!?」
Aちゃんは、言いたいことは言うってタイプの人間で、まぁ、可愛いし?可愛いし、可愛いし?
勿論モテるんだけど?例えば、他の男に「一緒に帰ろう」って誘われても、
「善逸君が心配だから」って、俺優先なんだよねぇ〜?これ脈ありでしょ!?ありなやつでしょ!!
しかもっっ!!!俺が「結婚して」って言っても、「いやだ」とか「だめ」とか、
ハッキリ断らないし、これはもう「Yes」って言ってるようなもんでしょ!!?
『ねぇ聞いてる?』
「ぎゃーーーっ!!ももも、もう突然肩叩かないでって!!しし、心臓口から出る!!」
『さっきからずっと話しかけてたのに?善逸君がぁ?無視するんだもーん?』
「考え事!!無視してたんじゃないもーん!?」
『…』
「えっ、何、無視!?心が傷ついたっっ!もう死ぬ!!」
と、ここまでの会話。正直ただの幼馴染の会話。
これは、俺が恋愛要素を一刀両断して無くしてるのか!?
『無視するんだもーん?』
「ごめんね、考え事してた。」
『…』
「無視しないでよ(笑)」 って言った方が恋人っぽかった!?
いや、正確には夫婦だけど!?(※善逸の一方的な思い込み)、夫婦なんだけど!?(※思い込みです)
俺が悶々と一人で、恋人っぽい会話を考えていると、Aちゃんが俺の肩を叩いた。
『そういえば、善逸君。宿題やった?』
宿題?うん?そんなの、配られたっけ…?
「え、だだ、出された?そんなの?」
『絶対やってないよね。中学の勉強の復習するプリント配られたでしょ?』
「…。やってなぁア“ア”ア“ア“いいいいいいい!!」
朝から俺が死ぬフラグが立ちすぎる。そんな叫び散らす俺にAちゃんはため息をつく。
えっ、すいませんっ…。
『学校着いたら写していいよ。』
「あー、ありがとーー…って、ねぇ、結婚して?!もしかしたら時間オーバーで写せなくて、
「提出物出せないとは何事ダァ!」って、怒られて殺されるよォオ!?」
『なんでそんな結論に至るんだか…。ほんと、世話がやけるよ』
Aちゃんは笑った。もう一回いう。笑った。
「眼福ッッッ!!俺を死なせにきてるよね!?目がっ、目がァアア!!!」
『逆に失礼じゃない、それ』
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悪者(プロフ) - AYAさん» 面白いと言ってくれてとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2021年10月6日 21時) (レス) @page20 id: 05aa59d50b (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 面白いです! 特にナメクジwww (2021年10月6日 18時) (レス) @page20 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - もいもいさん» コメントありがとうございます!無一郎君も義勇さんもカッコいいですよね! (2019年8月16日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
もいもい - まって…無一郎くん&義勇さんもあり!! (2019年8月12日 17時) (レス) id: 478cb71876 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!続編の方にもコメントありがとうございました! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年5月1日 22時