幼馴染:壱(+α) ページ1
Aside
「イヤダァアアアアアアアアアアアアアア！！」
入学式の次の日、私は善逸君と一緒に登校しようと思って、善逸君の家のドアを開けた。
すると、耳が痛くなる叫び声を善逸君は朝っぱらからあげていた。
まあ、こんなの日常茶飯事で慣れてはいるけど、それでも騒がしいのには変わりない。
『善逸君おはよう。今日は何事？？』
私がそう聞くと、善逸君は少し潤んだ目でこっちを向いた
「聞いてよ、うちのクラスすっげぇ怖い奴いるんだよォオ！！？？中高一貫校で、
あんまり新メンバー増えないと思ってたのにさァ！？絶対死ぬ！！死ぬ！！死ぬゥウ！！！」
善逸君は本当に大袈裟だ。クラスの怖い奴でも、余程じゃなければ殺生は行わないでしょ。
ネガティブすぎるからか、善逸君の口癖にはいつも苦笑してしまう。
「俺Aちゃんと一緒のクラスが良かったぁあ！！！誰かを盾にしないと生きていけない！！」
『私を盾にするつもりだったってこと？』
「違うよ！？Aちゃんは強いし…」
いや、なんでだよっ！私、強いって思われてるの？
善逸君よりはポジティブだし、メンタルは、まぁ、善逸君よりは強いと思うけど…。
取り敢えず、信用されてるって意味で受け取っておこう。うん。それがいい。
私が自分の中で勝手に納得していると、
善逸君が私の制服を少し指でつまんで引っ張った。
薄々というか、毎朝恒例だから分かっているんだけど、私が首を「ん？」と傾げると、
「Aちゃん。俺今日死ぬかもしれないし！結婚して」
と、善逸君はいつもの決まり文句を言った。
『はいはい。死んだらもっかい言ってね〜』
「Aちゃんのバーカ！アーホ！！死んだら言えないだろ！？！？」
『あー、はいはい』
善逸君の文句は、まぁ、適当に流して、
今日も善逸ママに「Aちゃんと守れないのに、Aちゃんと結婚するなんて、許さないわよ！」
だなんて、叱られて、「だ、だって、それは…！」と、言い訳し始める善逸君の腕を引っ張り、
今日も我妻家の玄関をくぐる。
『善逸ママ、いってきまーす』
「母さん、いってきまーす！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
キメツ学園 高等部 一年一組
我妻善逸の幼馴染
我妻善逸のヘタレ具合と口癖に悩んでいる
我妻 善逸
キメツ学園 高等部 一年三組
割と、Aを恋愛対象として視認している
Aと同じクラスになりたいと日々嘆いている
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悪者(プロフ) - AYAさん» 面白いと言ってくれてとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2021年10月6日 21時) (
レス) @page20 id: 05aa59d50b (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 面白いです！ 特にナメクジwww (2021年10月6日 18時) (レス) @page20 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - もいもいさん» コメントありがとうございます！無一郎君も義勇さんもカッコいいですよね！ (2019年8月16日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
もいもい - まって…無一郎くん&義勇さんもあり！！ (2019年8月12日 17時) (レス) id: 478cb71876 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます！続編の方にもコメントありがとうございました！ (2019年7月31日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年5月1日 22時
