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彼女との別れを惜しんでる暇もない。

命をほとんど狙われているようなものだ。

少し走り、商談の時間に間に合うか走る。

しかし、検問があり、なかなか前に行けなさそうだ。

仕方なく路地裏に回り、上から検問をくぐり抜けようとする。

周りに人がいないか確認する時、
あからさまにきょろきょろするのは
ましてや検問の近くでなど、とても怪しげだろう。

だから、恥じらいを持った乙女として、
口紅をわざわざ塗り直しに来た子の振りをする。

すると、腕を掴まれた。

『えっ』

「よう嬢ちゃん、べっぴんさんだね」

ナンパというやつか。
こんなの相手にしている暇などないのに。

こっちは命かけて仕事してんだ、
暇そうなお前らが羨ましくて仕方がないよ。

とにかく場を切り抜けるため適当にあしらう。

『あっ、えっと、、なんですか』

「もしかして花街の子かい?
華やかな顔立ちだぜ」

「あぁ、それにどっかで遊んでんだろ、
清楚なふりしやがって」

えぇ、遊んでますとも、
こっちは体張って魂と魂のやりとりですよ

「おい女、こんなとこにいるんだ、
どうせそういう目的だろ
ほらヅラ貸せよ」

誰よりもそういう目的だろお前
ここにいる誰もがそう思ってるぞ
ちょっと、ナンパ師の片方も少し引いた顔してっぞ

『やっやだっ』

「嫌がるのもいじらしいな
ムラムラするぜ」

「いいやここで脱がしちまおう」

こいつら馬鹿なのか??
馬鹿なのか??

可愛らしく反抗したけど、思いっきり足踏んだぞ?

というか、ほんとに近くで検問やってんだぞ
変態露出魔と勘違いされるだろ

蹴り飛ばしてやりたいけど、面倒を増やすのは
もっと嫌だしなぁ、

すると、爆撃音

助けが来た、と思い
顔を上げる。

「お前ら、こんなところで何やってる
ここは俺たちの縄張りですぜィ」

最後のちょっと他の人と違う訛り方。
あれは、春雨真選組ブラックリストに
いたはずだ。

モヤから現れる栗色の髪の少年。
正しく彼は、沖田総悟。

よりにもよって今の今、こいつに遭遇とは
何たる事態。

本来ならば神威に教えてやりたいが、
知ってのとおり、私は今何も持っていない。

変わりになるのは番傘。

「こっの、俺たち攘夷志士に舐めた真似を、って」

彼らは口に手を当て、

「あれ、なんで、」

顔を真っ青にする。

「今更気付きましたかィ
これは自白剤入りバズーカ砲でィ」

2人のナンパ師は怯えて体を縮こませる。

人生、、終わった、、

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アイリス(プロフ) - 続き待ってます! (2021年8月20日 21時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 真由さん» うぁぁ、ありがとうございます!他の表現で書こうとして諦めてそのままだった覚えがあります。気づいて報告して下さるなんてとても心優しい方ですね、違和感感じさせてしまいすみません! (2019年4月26日 21時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。8話め 頭抱えて笑うじゃなくて腹を抱えて笑うじゃないでしょうか? (2019年4月26日 20時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さや | 作成日時:2018年11月26日 0時

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