ローシュ.*･ﾟたとえばそれを嘘と言うのなら ２ ページ2
「だが、俺はお前との関係を幼なじみで終わらせようと思ったことは一度もない」
「ごめんね。それでも私はセニカとの友情を裏切るわけにはいかないんだよ。さぁ、今夜は君の思うがままに……」
そう言うと、ローシュは少しうつむいて「お前はまるで毒みたいだ」と呟いた。
「くくっ、そうだね」
おもしろい比喩表現に吹き出しながらも、私は彼の顎をすくい上げ、「その体の全てに毒を染み込ませてあげるよ」と妖艶な笑みをしてみせた。
「……っ」
「甘いものには毒があるのさ」
「甘いものは好きだ」
「糖分の過剰摂取は毒だよ」
「とうの昔に致死量に達してる」
「ふん、しらじらしい」
噛み合っているようで噛み合っていない会話に、ローシュは「うるさい」と終止符を打ち、勇者らしからぬ弱々しい力で私の手をはらった。
……と言っても、力が弱すぎて結局は触れただけなんだけどね。
「俺はお前が……Aが好きだ」
ローシュは私に触れていた手を握り、きつく握った。握力が強く、さすが勇者なのだと思わせるような手だった。
そして、きっ…と私のことを見ると力任せに押し倒してきた。目の前にはローシュの綺麗な顔が押し迫る。
「今夜だけ俺を愛せ」
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「すまない」
「ふふっ……嘘つきなんだね…」
私の顔の横に頭をうずめている彼の耳元で、小さくローシュ……と囁けば、その肩もびくりと反応する。
＿＿こんなことして、もっと好きになるのはわかってた。だけど、一夜だけでも…どうしても俺を愛して欲しかった。
…と、ローシュは呟いた。
「君の気持ちは見えているさ」
「あぁ」
「そうやって私に溺れていくんだよ」
「Aは昔から何でもお見通しだな」
「そう？そんなことないよ」
＿君以外にはね。
そう付け加えると、ローシュは私を強く抱きしめた。
「俺はいつでもお前を待ってる」
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「ウラノス……なぜだ…？」
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「あいつはつくづく嘘つきだよ」
「Aちゃん……」
シルビアはそっと私の肩に手を置いた。
「大丈夫よ、過去へ戻って彼を救える方法を一緒に探しましょう！」
「にしても…」
カミュは顎に手を添え、考える素振りをした。
「存外、お前も嘘つきなんだな」
カミュ.*･ﾟ虚無の果て→←ローシュ.*･ﾟたとえばそれを嘘と言うのなら
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)あいにゃん((プロフ) - 青羽音さん» あっこちらにもコメントわざわざありがとうございます！頑張ります(・ω・) (2017年8月14日 1時) (
レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
青羽音 - こんばんは。もうひとつの小説も拝見させていただきました。なんというか、こういう書き方がすごく好きです。どちらも頑張ってください。。 (2017年8月14日 1時) (レス) id: 18926d84c6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - みかんのかわ(ﾟ∀ﾟゞ)さん» コメントありがとうございます( *´艸`) そう言っていただけると嬉しいです！みかんのかわさんもご自身の小説頑張ってください(*´-`) (2017年8月13日 18時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
みかんのかわ(ﾟ∀ﾟゞ)(プロフ) - とまとじゅーすのやつ最高ですwwwこれからも楽しみにしてます。更新頑張って下さい(ﾟ∀ﾟゞ) (2017年8月13日 17時) (レス) id: 312b0d2949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：)あいにゃん( | 作成日時：2017年8月11日 3時
