【閑話】光と涼介のクッキング・タイム！ ページ8
光side
宏太は結局雄也の部屋から帰ってこなくて、
私は宏太を待つのをやめた。
もうそろそろ小学生組が帰ってくる時間だったから。
今日は涼介と一緒におやつをつくる予定で、
その仕込みもしなきゃいけないし。
涼・侑「ただいまー！！」
お、帰ってきたみたいだな。
「二人とも、手洗ってうがいしておいでー！」
朝の残りの冷やご飯をレンジで暖めて、
ボールに投入。
テーブルに持っていって、
醤油と鰹節も隣にセット。
大皿一枚、それからラップもキッチンから持ってくれば準備万端。
涼「ママー！！手、洗ってきたよ！」
「お、じゃあ作ろっか。」
涼「今日は何つくるの？あ、ちょっと待って！想像するから！！」
んー、と眉間に指を当てて考える姿が、
異様に様になってる(笑)
将来いい男になりそう。
涼「あっ、わかった！！おかかおにぎり！」
「惜しい！焼おにぎりでしたー、」
そっか、と言いながら目を輝かせる涼介。
本当に、純粋に料理が大好きらしい。
「まずは、ご飯に鰹節を入れてくださーい。」
涼「はーい！」
鰹節をパック一袋、一気に投入。
涼「ママ、醤油は何周？」
「んー、二周かな。」
くるり、くるり、と醤油を回しいれて、
さっさっとしゃもじでご飯を混ぜる。
涼介前にラップをしいて、
手に収まるくらい、
小さめにご飯を置いてやる。
にぎにぎ、なんて楽しそうに歌いながら、
小さい手で頑張って握ってる。
うん、うちの子めっちゃ可愛いわ。
これが、中学入ってちょっとしたくらいから、
身長が伸びて、
きっとイケメンになるんだろうなぁ。
あ、でも大貴は伸びなかったし、
どうなんだろ。
涼「ママ、できたよ！」
「お、じゃあ、焼いてくるから、ちょっと待っててね。」
涼「はーい！」
小学生の定番、Eテレを見ながらも、
チラチラと何度もこっちを見てくる。
でもまだ火を使わせるのは早いかな。
中学生まで待ってもらわなきゃ。
「お、いい感じに焼けてきた。」
涼介と私だけの特権、
熱々の焼おにぎりを涼介と二人で頬張る。
涼「おいしい！」
そう言ってキラキラ笑う涼介を眺めながら、
私も一口。
「ん、おいしいじゃん。」
慧「ただいまー、」
「おかえり、」
帰宅部の慧は、いつも中学生組より早く帰宅する。
なにか部活に所属すればいいのに。
高校自体も、家からの距離で決めたし。
もうちょっと人生楽しめー！！
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作者名：KEI x他1人 | 作成日時：2020年9月4日 0時
