めめさく短編4

Christmas Magic！後編🎁 ページ24

佐久間side







ぱちっ






幸せな夢だったな、、、


最後のちゅー、してもらって....良かった。


これで、しばらく....
寂しくなったら、今日の夢を思い出して....


まだあったかい気がして、

唇に指で触れた。






やっぱり、もう寂しい。



はぁ.....



ベッドから出て、なんとなくツリーの前に。


ハート型のオーナメントに触ろうとして、



桃「え。」




夢の中で、蓮にもらった手袋をしていた俺。


こんな真っ赤なやつ、自分じゃ買わない。


絶対に、あの時、蓮が買ってくれたやつ。



....なんで！？




しばらく、ぼうぜんとして、

リビングのツリーの前に突っ立ったまま、

さっきまで見ていたリアルな夢に

想いをはせていたら、



ふわん

キラキラ°˖✧✨✧˖°





ブレスレット？光ってる？









ドーン！！！







「いったああ」



寝室から衝撃音。



何ごと？！




思い出に浸ってたのに！


クリスマスに空き巣なんて許せない！！



いつかドッキリにかけられたことを思い出して、

料理用のボールと、おたまを手に、



カチャ



桃「誰なんですかあなた！！！！」










「いい匂い...俺が好きな...匂い....最高。」




桃「.............何、してんの？！」



黒「あれ....佐久間くん...

最後のちゅーして...それで、

腕の中から、消えちゃって、」


ベッドの中から、ぼんやりした顔で
俺を見つめてる蓮。




桃「どうやって入ってきたの？

合鍵没収されたじゃん、」


たたたた


ぽすっ(抱き着く)



ぎゅうぎゅうにハグ！



黒「佐久間くんだぁ...。まだ続いてる？
だとしたら、俺の夢、優秀だな✨」


桃「今はね？たぶん現実、」


黒「そうなの？？」


桃「ねぇ、きいて？俺、さっきまで、夢で蓮と遊園地にいて、」


黒「俺もなんだけど、」


桃「すごいね、結構多いよね、同じ夢みるの。

付き合ってる時から。」



黒「佐久間くん、髪の毛に、雪の結晶ついてる。」


桃「ありがと、」


黒「...まつ毛にもついてる、」


桃「...うん、」



さっきまでの、蓮みたい.....

細くて長い、冷たい指を握って、
あっためてあげる。



黒「俺があげた手袋...」


桃「そんなところまで一緒の夢だったの？」


黒「夢じゃないな、たぶん」


桃「でも、外国だったよ？」


黒「...俺、想いが強すぎて、特殊能力、身についたかも....」



桃「そうじゃん、遊園地が夢かどうかより、

今、ここにいることが、奇跡じゃん！」

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