めめさく短編4

金木犀が香る恋 3 ページ31

フルーツ好きなのは、知ってて。
でも俺は種類によってはアレルギー出るから、
同じの食べたいのに、食べれないかも！


桃「そうそう！フルーツの、
あ、モンブランも、美味しいらしいよ...？」


黒「モンブランならいける！」


桃「行く？」

黒「うん！」




黒「モンブランお願いします、」

桃「フルーツケーキに、」


黒「、、、」

桃「、、、」


佐久間くんとケーキ。

緊張して、全く喉を通らない。

無駄に、何杯も水を飲んだ。



桃「その袋可愛いね？プレゼント？」


黒「っ、う、ん。」


桃「おしゃれー！彼女さん？」


黒「へ、なんで？」


桃「だって、男子がそんなおしゃれなの
彼女にプレゼント以外ないじゃん！」


黒「...まちがっては、いないかな。

........好きな相手に、だから。」


桃「...その子、...喜ぶだろうね？」


黒「そかな？」


桃「自信ないの？お前めちゃくちゃかっこいいのにー、」


ガタン (椅子が倒れる音)


バン！！ (机をたたいて立ち上がる目黒)


黒「かっこいい？！」


桃「ぇ、なに？急に、」(後ろにのけぞる)


黒「かっこいいって言ったよね、」


桃「うん、イケメン、だし、」


イケメン...


桃「どしたの？自分でも分かってるでしょ？」


黒「佐久間くんに、なの。」






桃「うん？」



黒「佐久間くんに、...と...思って...」




桃「？？？」



佐久間くんの頭の上に、
どデカいハテナが浮かんで...
ハテナは、くるくると回って、
佐久間くんの周りを飛び跳ねている。


桃「ぇと、おれ？...なん、で、

ってか、香水？！？！へ？ぇっと、」



黒「...喜ぶかなって、」



桃「？？？？」


黒「金木犀の香り好き...って話してるの聞いて、
廊下ですれ違ったとき、」

桃「...あ！あの時！いたの？」


やっぱり、
いきなりのプレゼント、ひいたよな、
しかも、男子が男子に香水とか、

そうじゃん俺、何してんだろ。
普通しないよな、アイテム完全に間違えた、
もっと軽いアイテムにしときゃ、

そもそも、プレゼント自体、
まず友達になってからじゃね？


(どんどん下を向く目黒)


こんな二度とないチャンス、
俺、重いプレゼントして、
嫌われて、何してんだろ？



黒「ぐすっ、」












桃「嬉しい！！！！！」


黒「ぁへ、」




桃「ありがと、目黒ー！
モテるだろうね？
通りすがりに聞いただけで、
まじでくれるなんて、超いいやつ！！」



よ、ろ、こ、ん、だ....

喜んだ！！

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