花火《黒桃》 (ページ44)

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社会人編1『D♡R、俺だよね？』① ページ44

社会人編1『D♡R、俺だよね？』

蓮: 社会人1年目、大介: 社会人5年目

＊本編endから4年後、2人とも20代です。
＊蓮さん→大卒後、大介さんとは別の会社に入社しています。

　

-7：00-

ジューッ (目玉焼きが焼ける音)

蓮「大介ー！朝ごはんどうする？」

大「今日はいいわー！時間ない！」

蓮「サンドイッチにして持ってく？」

大「ママー♡」

蓮「恋人だわ。」

大「そうでした♡」

蓮「今日、夕飯どっち作る？」

大「あ！ごめん、今日飲み会なの、」

蓮「ふーん、だれくるの？」

大「大丈夫だよ？取引先のおじさんばっかだから。」

蓮「だから心配なんじゃん。

この前も、社内で、
【ご飯を食べさせたい部下ランキング1位】に選ばれてたじゃん。

大介、超可愛がられてるでしょ？」

大「そんなランキングあったな、笑」

蓮「飲み会の後、迎えに行くね？」

大「いいの？」

-会社に送る車内-

蓮side

大「ねー蓮、毎日じゃなくてもいいよ？」

蓮「大学の時からの習慣だからねー、
送り迎えしないと、落ち着かないっていうか。」

大「...ありがとね？(...まぁ、車なら？蓮が通勤中に
“知らない人から告白される“
なんてことなくて安心だしな...)」

送り迎えすれば、大介が通勤中に、
“俺よりカッコいいやつに出会っちゃって、恋におちる“
なんてことなくて安心だからな...

大「あ、そこの角まででいいよ？ありがとー！」

バタバタバタバタ

蓮「あっ、大介ー！書類！！」

行っちゃったな、

車を駐車場にとめ直して、書類を会社の中まで届けることにした。

クリアファイルの中のカラフルな資料。
今日は、仲の良い取引先との打ち合わせらしくて、
夜は、そのメンバーで飲み会らしい。

むくむくと、湧き上がる邪念。

ちょっとだけ、イタズラ。

(メモを挟む)

ビルの入り口に入ると、

ちょうどエレベーターから、大介が降りてきた。

大「あっ、蓮！」

可愛い。

蓮「大介ー！」

大「蓮！持ってきてくれたの？」

蓮「はい、今日使うでしょ？」

大「ありがとう！助かったあ！じゃ、また夜にー！」

蓮「うん、ふふ、」

-会社の打ち合わせ中-

大「こちらが資料です、」

パラパラ

「？何か落ちましたよ？」

『大介、結婚式いつにする？』

「ええー！」
「婚約してたんですか？」
「狙ってたのにー、」
「俺も、」
「私も、」
「実は俺も、」

大「っ、みんなに見られるの分かってて...あいつ！！」