花火《黒桃》 (ページ37)

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思春期編1『プラチナとダイヤ？！』④ ページ37

大介side続き

蓮が、絶妙な顔で、恥ずかしそうに待ってる。

俺が、してくれると信じて、疑ってない顔...

可愛い...//

久しぶりだな...//

カチャ

(ほっぺキス寸前)

母「え。」

大「あ、」

蓮「っ、」

ばしっ
(母→蓮の肩をたたく)

母「あはははは！蓮、あんた、やっぱりまだお兄ちゃんに甘えたいんじゃん！
3日間会えなかっただけで、寂しくなってたの！」

蓮「いや、そういうことでは....」

母「大介の心配してた通りじゃん、
中学生にもなって、まだちゅーしてもらいたいの？
高いネックレス買ってきたところで、まだまだ赤ちゃんじゃん！」

蓮「赤ちゃんじゃねーし！」

その後...

父「どう考えても、中学生が自分の兄ちゃんに買って来るお土産じゃないよな。
結婚指輪より高い値段の、ネックレスなんてさぁ。
蓮、素直だし、だまされたんだと思う。
大介ー、やっぱりクーリングオフだ！」

クーリングオフという返品の期限ギリギリまで、

つけたり、外したり。

鏡の前に移動して、

つけたり、外したり、

またつけたりした。

大「...やっぱりぃ、かわいい。キラキラしてるぅ....」

そうしてると、いつも、
斜め後ろから感じる視線。

蓮と鏡越しに目が合って、

心配そうな表情で俺を見てくるから...

覚悟を決めて、もらうことにした。

中3の蓮が、全財産つぎこんだネックレス。

大「蓮、ありがとうね？今日から、大学につけてく//」

蓮「ぁ、ぅん、よかった//」

こうして今も、俺の鎖骨で揺れて、

輝いている。

思春期編1 『プラチナとダイヤ？！』end

本編で出てきた、
大「俺の、一番の宝物。」
→このネックレスです