思春期編1『プラチナとダイヤ？！』�� ページ35
大「次の年のお泊り保育も、たしか...園から電話あって、今年も良かったらお兄ちゃんも来ますか？とか誘われて、あの頃俺、保育士さん状態だったんだから。」
母「その節は、大変お世話になりました。」
大「学校で大人しいみたいだしさ、友達と上手くできてるかなぁ？」
母「大丈夫でしょ、寝なさい、」
大「うん...」
反抗期に入ってからは、俺にLINEもしてこなくなったから、
連絡来るはずもないんだけど、
蓮にだけは、心配性になってしまう俺。
朝まで携帯を握りしめて、けっきょく寝れなくて....、
1限の授業に思いっきり遅刻した。
-帰宅日の夕方-
大「ただいまー、蓮は？」
母「もう少しで帰ってくるはずだけど、」
蓮「...ただいま。」 (声変わり後の低い声)
大「あ、おかえり！寂しくなかった？」
蓮「何言ってんの？」
大「寂しくない、か、」
(ごそごそ)
蓮「大介、これ。」
大「なぁーに？」
蓮「ずっと、買おうと思ってて、やっと買えた。」
大「？」
いかにも高そうな、縦長の白い箱に、
白いリボンが巻かれていた。
大「綺麗だね？...何これ？」
蓮「大介に。」
母「あら、蓮もお帰り！お土産？」
蓮「まぁ、うん、」
母「お母さんとお父さんにもあったり？」
蓮「ああ、あるよ、母ちゃんと父ちゃんにはこれ。」
母「ありがと！って.....ラーメン？」
蓮「2人にはラーメン。」
母「で...大介にはそれ？....何その仰々しいやつ。
ラーメンとの差がすごいんですけど。」
何だろうと、箱を開けたら、
✨✨キラキラキラキラ✨✨
大「へ？」
母「えっ、えっ、何で何で」
ものっすごく高そうな、光ってるネックレス....
大「...っ何これーーー！！」
蓮「...どう？」
大「....？...これ、俺に？」
蓮「うん、」
大「....何で？」
母「....鑑定書がついてる...ダイヤモンドって、これ本物のダイヤだ...
お母さんがお父さんから指輪もらった時に、ついてた鑑定書にそっくり。」
大「綺麗.....だけど....これ、
大人の人が、恋人にあげるやつでしょ？.....？？？」
蓮「気にった？結構迷って、素材とかも、こだわって選んだ。」
母「シルバーじゃない、これ、プラチナだわ。」
蓮「うん、店員さんが、チェーンは3種類から選べますって。
シルバーと、ゴールドと、プラチナってのがあって。
プラチナが一番高かったけど、」
母「でしょうね。」
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作者名：Aries | 作成日時：2021年8月21日 20時
