花火《黒桃》 (ページ6)

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花火6 ページ6

蓮side

-カフェの入り口-

(案内のボードを見ながら)

蓮「...新メニューだって、...(大介が好きそうなやつだな...)」

康「この店がええの？なら、ここにしよ？」

蓮「お前、そんなに食ったら、腹壊すぞ。」

康「たまにはええやん？俺、今日の科目、全部赤点かも。食べんとやってられへんわ！」

蓮「俺も、赤点だなー、」

(2人：もぐもぐもぐもぐもぐもぐ)

康「これも追加で頼も、すみませーん！」

何げなく、店員さんの方に目をやったら、

テラス席、ここよりも広いテーブルに

っ、.......大介、だ.....、

康「これとぉ、これも！追加します！あ、たこ焼きあります？」

店員「すみません、うちでは置いてなくて、」

康「ですよね、すみません、笑。この４つだけで、大丈夫です。」

康「デザートも頼んでもうたー！お前の分もあんで？」

蓮「........」

康「さっきからどこ見てるん？」

蓮「........」

康「どうしたん？あのテーブルばっか見て、

....もしかして、あの人タイプなん？....そーやろ！」

蓮「違うって、」

康「じゃあ、なんでそんな見てんの？」

蓮「いや、」

やっぱり、ひかる君と一緒だった。

康「綺麗やな、声かけてくる？でも一緒にいる人怖そうやない？あれ？男？
男でもいっか、綺麗やもん、」

蓮「うるさいなぁ、」

康「綺麗やし、可愛いよなあ、あの人。...どうしよ？俺もタイプかも、」

蓮「はあ？」

康「一緒にいる人誰やろ？友達にしては、距離ちかない？なあ？」

蓮「はやく食べろよ、」

康「ぁ！あ！あーんしたあ！」

蓮「っ、」

康「お前がガン見してた子、あーんしてもらって、嬉しいそうに笑ったで！
まじで、どーいう関係やろ？気になって今日寝られへんわ...、」

蓮「......」

康「ええなーー！俺ら、青春せなあかん年やのに、親友とやけ食いして、デザートも全種類食べて、何してんの...」

蓮「...ぁーん、か...」

康「俺もデートしたいー、なぁ、お前もやろ？」

蓮「ふん、デートなんて、別に。」

康「分かりやすく落ち込んでるやん、さっきから、笑」

蓮「...だって、」

康「やっぱ、あの人可愛いやんな....明らかに年上やけど...、お前がそんなに落ち込んでるなら、」

ガタン(立ち上がる康二)

康「止めんといてや。」

蓮「？」

康「男には、友達のためにやらなあかん時が、あんねん。」

蓮「何するつもり？」