The One 23 ページ39
桃「パスタなら簡単じゃない？ほら、麺あったよ？....トマト発見、何だっけ？
あれ作りたい、」
黒「ナポリタンって言いたいんでしょ、先輩、」
桃「そう、それ笑」
黒「食べたいです！」
先輩の赤くなってる耳を。
桃「野菜とソーセージ出して？」
黒「.....はーい、」
桃「この野菜、何て野菜だろ？でかくない？笑、日本にないよね？」
桃「俺、こういうの時間ちゃんとはかるタイプなの！タイマー見てて！」
黒「はい、」
鍋の前に、腕組み、仁王立ちで、
茹でられていく麺を見てる先輩の、横顔。
ずっと俺だけの先輩ならいいのに、な。
＊
佐久間side
指示通りにすぐ動いてくれるし、先輩としては、すごくやりやすいこいつ。
距離感は近すぎるけども。
人の髪に顔つっこんできたりするけども。
急に、姫抱っこしたりするけども。
どんな甘え方？！
俺たちは、研修でやることを全て終え、自由に過ごしていた。
俺らは結果を出したけど、直前に俺に内辞が出ていたから、
目黒の配属は未定。
で、今の状況は何よ。
ナポリタンを食べ終えて、ソファに戻ったら、こっそり近づいてきたこいつに、
後ろから抱っこされて、三角座りの状態で、ＴＶ見てます。
カナダの動物番組。
全部英語だから、何言ってるか分かんないけど、とにかくかわいい。
桃「あははは、赤ちゃんだ、あぶない、あぶない、よかったぁ。」
黒「先輩？」
桃「ん？」
黒「カレカノみたいですね。」
桃「そーね。」
え、待てよ。これまでの色々、こいつ、
俺がカノジョ側のつもりだったの？？？
足にはさまれて、顔がくっつきそうな勢いで、
後ろから話かけてくるこいつの雰囲気で悟った。
こいつ！！俺をそんなふうに見てたなんて！
黒「遅いっすよ、今気づいたんですか？」
桃「俺、声出てた？」
黒「心の声、聞こえました。......どうせ、今だけなんですから。」
桃「......急に切なくなるの、やめて.....」
俺は、会社の命令とはいえ、こいつの努力を裏切って、
自分だけ海外赴任して出世するんだろうか...
TＶの中では、猫ちゃんが、
別の猫ちゃんを、毛づくろいしてあげてる。
影響されて、俺のうなじ付近の毛を、触り始めたこいつ。
黒「.....ふわふわ、柔らかい髪ですね、ちょっと寝ぐせついてるかも？......かわいい......」
桃「.....寝ぐせついてた？後ろの方、分かんなくて、.....」
そして、先輩として考えてしまうのは...、
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Aries(プロフ) - Emiさん» ありがとうございますー♡ 嬉しいです✨ (2021年11月20日 21時) (
レス) id: f5483cc385 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - The Oneとても好みで読むのが楽しかったです！学パロも番外編まで2人が可愛くて！！他の作品も読んできます。 (2021年11月18日 20時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aries | 作成日時：2021年5月4日 23時
