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The One 16 ページ32

黒「いいですから、ああっ！」

桃「こら！逃げるなあ！」

黒「自分で洗いますって、」

桃「先輩が、洗ってあげるって言ってんだよ？」

黒「いいっす！」

桃「先輩の指示なんだよー！！」


意外と力あって、
捕獲されてしまった俺、

いや、本当は、捕獲されたくて、
後半はふらふら、ヘラヘラ逃げていた俺。


それで、後ろから抱きしめてもらって、捕まえられて、



桃「はい、座ってー」

黒「......はい。」



泡泡、してもらって............、


なんだろう、この気持ちは、




........、





...嬉しい。


すっごく。




自分で言う日がくるとは、思わなかった。

黒「こんなの、初めて。」





その後の俺は、

大人しく、

先輩の、優しい手を感じながら、

ペットショップの犬みたいに、
されるがままに、洗い流された。

全身。




桃「できた！」

黒「ありがと、ございます、」


桃「ふふん、かーわいい！素直になればいいのに。
お前、普段、人に甘えるの、得意じゃないでしょ、」

黒「当たってます。」


桃「甘えたい時は甘えなよ？

恋人いるか知らないけど、好きな人には、一緒に、お風呂入りたいって、
泡泡してほしいって、甘えなよ？」


黒「なんすか、人を、甘えん坊みたいに、」


桃「本当は甘えん坊でしょ？目黒。」


黒「...じゃあ、俺、」

桃「言ってごらん！」



黒「日本に帰ってからも、ずっと一緒がいいです。」

桃「ほえ、」


黒「メンターでも、同じ部署とは限らないって、聞きました。
俺、先輩と、ずっと一緒がよくて、」

桃「ありがとね？嬉しいな。
でも、人事の采配だけは、俺ではどうしようもなくて、」

黒「一緒がいいんです！」 (キレ気味)


その後は、酔いが覚めた先輩が、手際良く自分の体を洗ってるのを、

何度もチラ見して、背中を流すの手伝って、


桃「目黒、真っ赤だよ、顔も耳も。のぼせちゃったんじゃない？」

黒「大丈夫っす。顔赤いのは、別の理由です。」

桃「？」

黒「聞かないでください、」

桃「？」




風呂上りには、
炊いておいた米で、一緒にオムライスを作って食べたり、

わざわざ別のダイニングに移動して、
一緒にアイスを食べたりした。

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Aries(プロフ) - Emiさん» ありがとうございますー♡ 嬉しいです✨ (2021年11月20日 21時) (レス) id: f5483cc385 (このIDを非表示/違反報告)
 Emi(プロフ) - The Oneとても好みで読むのが楽しかったです！学パロも番外編まで2人が可愛くて！！他の作品も読んできます。 (2021年11月18日 20時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：Aries | 作成日時：2021年5月4日 23時

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