Same Sky ≪設定もの中編≫

The One 12 ページ28

目黒side続き



カナダの虫、ありがとう。

お前が急に入ってきてくれて、よかった。


教えてもらってる分際でセクハラしたら、クビだよな。


しばらくの間、勝手にドキドキしてて。


桃「あ、2匹いたぁ、この子も、外に出すね。」


それで、ぼーっと、先輩の虫さばきの手際の良さを見ていたら、
気になったことがあった。


黒「先輩、意外と、虫いけるんすね。怖がるかと思った。」

桃「へいき！こんな小さいのくらい。」

黒「へぇ、頼もしい。」

桃「ちっちゃい時にね、掴み方教えてもらったの。」

黒「ふーん？そうですか。」


桃「今日、一日中動きまくったし、あっついね、」


(首元をパタパタする佐久間)


その後も、ドキドキしていた。

PC教えてもらってるけど、正直、何にも頭に入ってこないかも...。


桃「でね、さっきのに戻るけど、聞いてる？」

黒「あ、はい、覚えました、」

桃「違う違う、ここのセルに入れないと、」


黒「そか、こっちっすね、」

桃「目黒？」

黒「へ、」

桃「俺じゃなくて、PC見ないと、」

黒「っ、あ、はい。」



桃「よし！終わり！遅くまでがんばったし、時差ボケもあるし、明日は休みにしよ？ゆっくり休んで？」

黒「え、」

桃「明後日から、またちゃんとやるから！」


黒「明日は、別々なんですか？」

桃「そ！ずっと先輩といたら、疲れちゃうでしょ。」

黒「いやぁ、むしろ俺は、もっと、」

桃「おやすみー。」

黒「.....おやすみ、なさい.....」



-翌日昼-


半日会ってないだけなのに、すごく寂しくなってしまった。

先輩、部屋から出てこないな、寝てるかなあ？

何してんだろ？


-夕方-


昨日教えてもらったことを、自分なりに復習していたら、
こんな時間になってしまった。


ご飯は、一緒に。


黒「先輩？生きてます？米炊きましたよ？......佐久間さん、
入ってもいいですか？.........入りますよ？」

The One 13→←The One 11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す