The One 4 ページ20
目黒side続き
「大丈夫、お前まだ1年なんでしょ？何とでもなるよ。あ、喉乾いたね？...待ってて？」
励ましてくれて、ジュース買ってくれて、
そして、
「うまっ、...何これ、すげぇうまい！」
「あはは、普通の炭酸だよ笑、
可愛いなあ.........よしよしよし。」
頭、撫でてくれた。
俺、長男だったし、弟産まれてからは、
人に甘えたことなくて。
親も、サッカーのコーチも厳しかったし、
人に頭撫でてもらったのは、
物心ついてからは、初めて。
あの時、救われたなあ。
結局、あの人誰だったんだろ？
俺の味方になってくれる人、いるんだって、
安心したなー。
覚えているのは、
頭を撫でる手の感触と、
近づいてきた時に、シャツの隙間から見えた、ハート型のほくろ。
俺の、2度目の恋。
俺の恋って、報われないのばっかだな...笑
好きになったら、すぐにいなくなっちゃうんだから。
「ちゃんと、おうち帰んなよ？...一人で帰れる？」
「大丈夫っす。家、すぐそこなんで。」
「そっか！」
たたたたた(去っていく足音)
たくさんのシロツメクサが揺れている中、
「じゃあね！」
あの人が、じゃあねって、振り返って手を振ったから、
俺も振り返して、
後ろ姿が見えなくなってから、
連絡先聞かなかったことに気づいて、
めちゃくちゃ後悔した...。
あの後、何度も公園に足を運んだけど、
秋になっても、冬になっても、また春がきて、新しいシロツメクサが咲き始めて、夏がきても....
結局、一度も会えることは、なかった。
よし。切ないけど、あったかい気持ちになったし、明日からの海外研修、がんばろ。
っていうか、会社の研修なのに、何で現地集合なんだよ！
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Aries(プロフ) - Emiさん» ありがとうございますー♡ 嬉しいです✨ (2021年11月20日 21時) (
レス) id: f5483cc385 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - The Oneとても好みで読むのが楽しかったです！学パロも番外編まで2人が可愛くて！！他の作品も読んできます。 (2021年11月18日 20時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aries | 作成日時：2021年5月4日 23時
