めめさく短編2 (ページ45)

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年上の恋人＊前編＊ページ45

＊デビューライブ期間の妄想
＊恋人設定

＊ちょっとだけライブ内容についてネタバレが入っているので、ご注意ください。
＊前編・中編・後編です。(中編以降は、短編3で掲載しています。)

『年上の恋人』＊前編＊

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「めめ、だめでしょ？」

「何が？」

「初日の1曲目から、俺の頭ポンしたら、ダメでしょ？」

「あっ......」

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目黒side

実は、俺と佐久間くんは、こっそり付き合っている。

今のところ、メンバーにもマネージャーにも、誰にもバレていないけど、
デビューライブに挑むにあたって、
佐久間くんといくつか約束をした。

これまでと違って、今回はデビューライブ。

世間からの注目が一番集まってる時期だし、
ライブをみてくれる人の数も桁違いに多くなる。

これまでみたいに、手つないだり、頬っぺた触ったり、
頭撫でたりしたら、ファンの人や関係者に見つかって、付き合ってんのがバレちゃう。

この大事な時期に、メンバー内恋愛で騒がれることだけは避けたい。

だから、今回のライブでは、

いちゃつかない、
触らない、
なるべくお互いを見ない、
そばにいかない、

そんな約束を、2人で事前にしていた。

佐久間くんがゲネで捻挫して、俺は生きた心地がしなくて、
どうしても本番中は目で追ってしまったけど、

それくらいでちゃんと我慢できたし、
全然いちゃつかなかったし、
佐久間くんの足も大事にいたらなくて、色んな意味で、本当にほっとしてる。

プロのトレーナーさんが佐久間くんの足を診てくれていたから、
今日一日、俺の出番はなくて。これから同棲している部屋に帰って、
やっと、俺の出番がくる。

明日からもあるけど、とりあえず、無事に初日が終わったし、

『俺が』、佐久間くんをめいっぱい甘やかしてあげるんだ。

足痛いのにがんばったねって、よしよししてあげるんだ！

(帰宅)

汗だくだったから、ライブ会場で一緒に風呂に入ってきていた。

全身からボディソープとシャンプーの匂いをさせてる佐久間くんを、
玄関に入った瞬間抱きしめようとしたら、

黒「...え、何で？」

するっとかわされて、
先にリビングに入ってしまった。

一緒に帰ってきた日は、玄関で抱きしめさせてくれるじゃん。いつも。