めめさく短編2 (ページ32)

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とあるタイの夜＊中編＊3 ページ32

黒「はい、手。」

桃「あ、....」

黒「もっかい、繋ごう？」

白「何、この急な甘い雰囲気。お邪魔虫なんですけど。めめ、帰って！」

黒「帰らない！」

白「帰って！」

黒「服着ろ！」

桃「めめ、俺もう、大丈夫だよ？ありがとね？
　せっかくの1人部屋なんだし、......帰って、ゆっくりしたら？」

黒「.........」

桃「あ、そっか！めめ、ラウのこと、心配で来てくれたんだよね？
　それなら、まだいる？」

黒「？....う、うん！いていい？」

桃「じゃ、ラウ真ん中にして、しゃべろう？

　ラウ～、良かったね！今日は、お兄ちゃんが俺とめめ、2人もいるよ？

　さっきまで、ちょっと変だったし、ラウ、疲れてるんじゃない？何でも相談しなよ。」

白「.....俺じゃなくて、佐久間くん、真ん中ね？」

桃「なんで俺が真ん中？」

黒「これでいいから。」

ふたりと手をつなぎながら、1個のベットに仰向けに寝転がる俺。

男子3人。

狭すぎるベッド。

すごいシュールな状況なんですけど。

桃「めめ、恋バナするんだよね？めめから話して？」

黒「いや、俺は....」

白「何しに来たの？」

黒「2人が話してよ。」

桃「うんと、」

白「えっと、」

桃「........」

白「........」

(もじもじする2人)

黒「何にもないの？」

桃「だって、俺、そんなのしたことないから、分かんないよ！」

白「俺も。」

黒「2人とも、赤ちゃんじゃん！」

白「じゃあ、めめ話しなよ！」

黒「俺も特には.....ない。」

桃白「ねーのかよ！！」

目黒side

上半身裸のラウが、今にも佐久間くんに
何かしそうだった。

スペアキーをくれたマネージャーには、
心から感謝したい。あとで何か贈るわ。

恋バナって口実だったけど、

もし何か出てきたらどうしようって、耐えられないかもって、身構えてた。
出てこなくて、よかった。

そわそわし始めた佐久間くんが可愛くて、
ずっと佐久間くんの横顔を見ていたら、
その横顔の向こうからのぞいた、ラウの目に睨まれてた。

ふん、お前だけ甘えるなんて、ずるいもん。

今日は、俺も甘えるんだから。

てか、さっきまで、明日のことで不安がってた佐久間くん、普通に心配だから。

黒「ね、コントの動画みよ？」

佐久間くんの肩に、ぴとっと、体をくっつけた。

そしたら、佐久間くんは俺と体をくっつけたまま、
キスしそうな程、超至近距離で、こちらに顔を向けた。