検索窓
今日:8 hit、昨日:36 hit、合計:176,276 hit

効果的な告白。3 ページ3

丁寧に、彼の字を、繋ぎ合わせていく。

「背が高くて、かっこいいところ。
 筋肉鍛えてて、かっこいいところ。
 俺にいつも優しくしてくれるところ。
 全部が、好きです。
 付き合ってください。」

「上手に書けてるね、漢字も合ってるよ?
 岩本の特徴も、しっかり入ってるし。
 頑張ったね。」

「じゃ、封筒も一緒に捨てといて?」

「うん、ほんとにいいの?」

「うん、俺、ちょっと自分の気持ち、
 分かんなくなっちゃったから。」

「そっか、分かった。」

パタパタパタパタ

佐久間くんは、俺に封筒と、破いた便箋を渡して、
力ない様子で、帰っていった。

彼、大丈夫かな...。

これは、俺が責任を持って、燃やそう。
何気なく、封筒をひっくり返す。








『目黒蓮 様』


...........。


もう一度裏返し、ひっくり返す。
もう一度裏返し、ひっくり返す。
何度やってみても、

『目黒蓮 様』

俺、佐久間くんのこと好きすぎて、
幻覚見えるようになったの?


......いや、何度みても、目黒蓮だわ。

誰?

この学校には、俺1人よ?



まじかよ。俺宛?
じゃ、佐久間くんの好きな人って俺?

やばいやばいやばいやばい。

明日、絶対一緒に帰ろ。
新しくできた、タピオカ屋さんも行こう。
週末は、アニメの映画。
来月、花火大会あるじゃん!
絶対一緒にいこ。2人だけで。
あと、あと、

ちょっと待てよ。

俺宛のラブレターなのに、
なんで燃やして、って言ったの?

俺が隣にいたのに、何も言わなかったな。

なんで?

効果的な告白。4→←効果的な告白。2



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
431人がお気に入り
設定タグ:めめさく , mmsk , SnowMan
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Aries | 作成日時:2020年5月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。