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これは本当、それは嘘。 ページ19

めめ : 「天才詐欺師」 22才
佐久間 :「ターゲットの資産家の孫」 22才?

※リアル設定ではないため、大丈夫な方のみでお願いします。

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『これは本当、それは嘘。』


目黒side

「ふっ、簡単だったな。」

今日のターゲットの家は、昔から悪どい商売をしていることで、有名な資産家。
善良な老人から高額を騙し取り、
裏でやばい取引に手を染めているとか。
これで、地元では有力者なんだから、世の中は狂ってる。

俺は、悪いやつからしか、金を奪わない。
ターゲットの金持ちじいさん、
俺が、いい儲け話があるって、持ちかけたら、すぐに食いついてきた。
海外のカジノへの投資。
投資した分、何十倍にもなると騙して、
金庫から現金をいただいた。頭金ってことで、1億円。
もちろん、カジノ計画なんて、元々ない。

ちょろいもんよ。

悪い商売や、善人から騙しとって溜め込んだ金なんだから、別にいいっしょ。
宝飾品でも買いこんで、高い値段で海外で売り捌こうかな、
次は、誰をターゲットにしよう....。

でっかい庭園を通って、玄関の門をくぐる。
バイバイ、金持ちじいさん。お金、ありがとね〜。


「待って!」

「へ?」

ボストンバッグを握る手に、力が入る。じいさん以外に、誰もいなかったはず。

「あの、おじいちゃんの、知り合い?」

「まぁ、そんなとこ。それじゃ、」

「待って?本当に知り合い?何してたの?」

「...そっちも誰?」

入念な事前調査で、この家には、じいさんしか住んでないはずだった。
息子夫婦は海外で商売していて、孫たちも一緒に海外だ。

誰だ?こいつ...

「俺、この家の孫なの、今日、たまたま帰省してきて。普段は海外の大学の寮にいるんだけど。
 .....何してたの?ボストンバッグの中、金庫のお金?」

俺の調べが甘かったな。
孫が帰省してくるなんて。

「...これ、返すわ。」

顔を見られてしまったし、
見たところ、運動神経良さそうだから、走って逃げたって、捕まりそう。
たったの1億円くらいで、警察沙汰はごめんだ。

「おじいちゃんを騙して、それ、もらったの?」

「...返すんで、見逃してください。」

「...お金は、いいの、それより......俺の友達になってくれない?」


「......はい?」

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作者名:Aries | 作成日時:2020年5月23日 23時

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