タイムリープ6 ページ15
2020年6月
「佐久間くん......、...っ.....」
「めめ?どうしたの?初めての未来はどうだった?俺たち活躍してた?」
「........うん、活躍してた、よ?」
「よかったぁ。おれ、半年後にしか行ったことなかったから、それより先もみたいなぁ!
めめ、映画とかドラマで主演とかしちゃったりして!見たいなぁ、めめが活躍してるとこ!」
「....うん。.......佐久間くん、ありがとうね?.....俺のために、」
「ん?どしたの?」
「なんでもないよ?......俺はね、佐久間くんにいなくなってほしくないの。
活躍してほしいし、これからも、好きな仕事で楽しい人生を、送ってほしいから。」
「......めめ?」
「俺は後悔してない、もう会えなくなっても。俺は、ずっと、佐久間くんのこと応援してるから。」
「なにがあったの?教えて?わかんないけど、....やだよ!」
「この先、佐久間くんが誰と結ばれても、俺は、佐久間くんのことを、ずっと想ってるよ?」
「やめて!めめ、何考えてるの?やだよ!」
「これで、きっと、大丈夫だから......」
「お願い!めめ、やめて!!」
「佐久間くん........、
愛してるよ__。
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2010年。
うまくいった、みたいだ。
俺は、彼に出会う前の、10年前にとばされた。
まだ、残ってる。彼の頬に流れた涙と、唇の感触。
最初で最後のキスだった。
これでいい。
1つだけあった方法は、過去にとぶ1名が、2人が出会う前までとび、
2人の運命を、1から変える、という方法。
彼は今、17歳。
さっき、1度きりのキスをした彼は、もういない。
俺のために犠牲になった、未来の彼も、いない。
出会ってしまったら、きっとまた同じことを繰り返すだろう。
俺は、17歳の彼に出会ってしまうことがないように、
別の人生を歩むことに、決めた。
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作者名:Aries | 作成日時:2020年5月23日 23時