めめさく短編2 (ページ34)

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とあるタイの夜＊後編＊ページ34

佐久間side

深夜3:00

桃「うっ.....くるしぃ......」

めめが強引にベッドに入ってきた後、
俺は眠くて、すぐに寝ちゃってた。

苦しくて起きたら、
ラウの長すぎる手足が絡みついてて、
小さい俺は、窒息寸前で....

ラウの手足を外そうとしたけど、
俺の片手はラウの体の下、もう片方の手は、
めめと恋人繋ぎになってて、身動きがとれない。

桃「もぉ....2人とも....」

うんうん唸りながら、
体をくねらせて脱出を試みること10分。

ようやくラウが寝返りを打って、仰向けになってくれたから、起き上がろうとしたら、
長い手が伸びてきて、ぎゅっと手首を握られた。
ラウちゃん.....

寝てるけど、めちゃくちゃ力が強い。

白「ん...佐久間くぅん、お手手....(寝言)」

あ....ラウとも恋人繋ぎになっちゃった。

起き上がることを諦めて、
2人と手を繋いで、仰向けの状態。

右手にめめ、左手にラウ。

ファンの人からしたら、羨ましいかもしれないけど、
デカいのよ、2人とも。

この状態でまた寝たら、今度こそつぶれそう！

どうしよ？って思いながら、
交互に2人の寝顔を見て、2人の手の感触を確かめてたら、あることに気づいた。

ラウの手は可愛い。
大っきいけど、まだ10代の子の手。

めめの手は、なんか....安心するんだよね...

何で、安心するんだろう？

1年前、2人が加入してすぐの頃は....、
ラウもめめも同じ感じだったのにな。
2人とも子供だったし、2人とも可愛かったのになぁ。
俺が守ってあげないとって。

舞台の時なんて、
クタクタになって動けないめめの手を握って、体を引っ張り上げたり、
舞台そでに連れて帰ったりしてたなぁ......

めめは、最近急に大人になってきちゃって。

どんどん男っぽくなってきた....。

ドアップの、めめの顔を見つめてみる。
しっかりした眉毛。
長いまつげ。

白「佐久間くぅん、抱っこぉ....」

桃「....また寝言か、やっぱ可愛いなぁ.....はいはい、抱っこね？」

ラウを抱っこするため、
めめの手を離そうとしたら、ぎゅっと強く握られて、離せない。

桃「めめ？」

めめの眉間にしわがよる。

俺がラウの方に、体を向けようとしてんの、感じとったらしく、
寝てるのに、機嫌が悪い様子のめめ。

.....嫉妬？

もう一度、めめの手を離そうとしてみたら、
また、ぎゅっと強く握られて、
めめの眉間に、更にくっきりしわがよった。

........分かったよ？どこにもいかないよ？

ねぇ....

何でお前、そんなに必死なの？