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とあるタイの夜 *中編* ページ30

佐久間side


桃「っ、めめ!?」

黒「..はっ、っごめん、俺、何しようとしてたんだろ...。」

桃「.....//」


......すっごい近かったな。何、今の感じ.....


黒「お、俺、一回、部屋もどるわ。
  ラウがお風呂から上がったら教えて!また来るわ!」


バタバタバタバタ

ガチャ、バン


慌てて、つまずきながら、
部屋を出てった、めめ。


心拍数が、舞台の本番前よりも、速い。
心臓がいたい。

なんかの間違いかもしれないけど、俺は、

めめと恋人繋ぎをしたまま、
反対側の手で髪の毛撫でられて、

それで、それで、......キ、ス、......されそうになった、気がする。


気のせい?
佐久間の気のせい?

いやいやいや、
めめ、俺の唇、見てたもん。


体感では、あと2〜3センチくらい、
ギリギリだった....。


自分から近づいてきたのに、
めっちゃ焦ってたなぁ、めめ。



.......落ち着いて?俺。


ラウが風呂から戻ってきたら、すぐに寝よ。

明日もあるし。



.........や、待てよ。


めめ、帰り際に、
『また来る』って言ってなかったぁ?!


来るの?何しに?続きをしに?


俺、ドキドキして、めめの顔見れないかも。


これまで、めめと、こんな雰囲気になったことなかったし、どうしよう....


来ないで......



ガチャ


白「佐久間くぅーん!お風呂上がりましたぁ!抱っこして!」


桃「....ぁ、ラウか、.....おかえり!」


白「...佐久間くん?ほっぺた赤くない?」


桃「あ、えっとぉ、のぼせちゃったかも」


白「そんなにお風呂長かったっけ?......大丈夫?」


桃「ひゃっ」


ラウにほっぺたを触られて、変な声が出てしまった。


白「もしかして、何か、考え事?」


桃「......ぁ、うん、明日のこと、ちょっと心配になっちゃって。
  ほら、会場都合で、アクロバットの位置とか、急に変更になったじゃん?」


白「そうだったね、佐久間くん......」


桃「っ、....ラウ?」


白「明日、本当に気をつけてね?」



気づいたら、隣に座ったラウに抱きしめられていた。
心配してくれてるみたい。


でも、ラウはタオル1枚の状態で、上半身は裸。


とりあえず、服着てほしいけど、
離してくれる感じは、ない。



桃「ラウちゃん?湯冷めしちゃうから、服着な?」


白「あ、なんかごめん、佐久間くん。」



桃「....ラウ?....そろそろ、離して?」

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作者名:Aries | 作成日時:2020年5月23日 23時

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