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君は俺のもの。2 ページ48

佐久間side 続き


「さっき、佐久間くんと、振付師さんで意見が分かれてたけど、
 俺は、佐久間くんの案の方がいいと思う。
 
 佐久間くんだけ違うみたいな流れになってたけど、
 俺は...佐久間くんの方が正しいと思ったけどな。

 みんなに、きつく言われて、辛かったでしょ?
 傷ついてないか、俺心配なんだけど。」


めめは、おれのこと、ピュアで繊細だと思ってんの。

全然違うよ?俺は。

めめの気持ちだって、全部わかってて、演じてんだから。


「俺のことより、めめの体調の方が心配だよ?」

「いやいや、俺は今日、ずっと佐久間くんのこと心配だったんだけど。」

こうすると、めめはうっとりするから。
ほっぺたを、両手で優しく包んであげる。

すぐに恥ずかしそうに下を向いて、赤くなったけど、
俺にされると抵抗しないの。

「ありがとね?めめだけは、俺の味方でいてね?」


めめの横髪に手を滑らせて、ゆっくりと耳にかける。

俺のことを心配させるのなんて、
恥ずかしがらせるのなんて、
心を動かすのなんて、

超簡単。

耳ごとほっぺたを包んで、
更に顔を近づける。

「ねぇ、めめ?やっぱり、ほっぺた熱いよ?」


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目黒side


佐久間くんは、優しい。
人を絶対に傷つけないし、周りをいつもよく見てる。
意見がぶつかると、佐久間くんの方が正しいのに、
相手に譲ってしまうところを、何度も見てきた。

今日の会議で、1人だけ意見が違って、責められていたから、
心配で。

励ましたいって、思ってたのに、逆に俺を心配して、
声をかけてくれる、心の綺麗な人。

俺の、大好きな人。

急にほっぺたを触れられて、ドキドキしてしまった。
今日1日、ずっと話せてなかったから、嬉しくて。
変な声出そうになった。

真ん丸の目に映る、俺の顔。
自分でも、嬉しそうな顔してるのが、分かる。

君は俺のもの。3→←君は俺のもの。



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作者名:Aries | 作成日時:2020年4月17日 0時

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